前夜祭(5)
(藤井聡太棋聖あいさつ)
「こちらでの対局は今回で4回目になりますが、穏やかな海の眺め、お食事や温泉も素晴らしくていつも楽しみにしています。先ほど市長からお話があった朝日の眺めですが、私は早起きが得意ではないので今までは見る機会がありませんでした。明日は対局ですが、明後日にがんばって早起きしようと思います。第1局は2週間前にあり、終盤まで難しい将棋でしたが、その中で感じた課題を踏まえ、全力を尽くして集中して対局に臨みたいです」
(杉本和陽六段あいさつ)
「こうしたファンの皆様と直接交流できる場は貴重だと、タイトル戦に出て改めて感じています。私は少しつらいことがあったときに海を見にいったり、温泉につかったり、そういうことでリフレッシュしています。淡路島には初めて来ましたが、私にとってはうってつけの、とても素敵な場所だと思っています。温泉や、玉ねぎや淡路牛を使った食事も楽しみにしています。
ホテルニューアワジは数々の激闘が繰り広げられた対局場だとうかがっております。第1局は緊張していましたが、第2局になって緊張が和らいできた感覚があります。明日の対局では一手一手集中して、最後まで食らいついて、熱戦をお見せできればと思っています」
(乾杯)
【木下学・ホテルニューアワジ代表取締役社長による乾杯の挨拶】
「前回までは私の父である会長(木下紘一氏)が挨拶させていただいておりましたが、将来にわたってこれからもやっていくために世代交代が必要ということで、私が挨拶することになりました。
対局者のおふたりのおもてなしをいろいろと考えました。おふたりは気づいておられないと思いますが、おふたりのお部屋は淡路島の特産であるお香を焚いてお迎えいたしました。明日のお食事やデザートもオール淡路で、対局に花を添えられたらと思っています」
対局者はここで退場しました。
(翔)