検分
16時から対局室の検分が行われました。
(検分前、どこに座るか打ち合わせる副立会人の稲葉陽八段と、日本将棋連盟常務理事の糸谷哲郎八段)
(両対局者がそろい、検分が始まった)
(立会人の小林健二九段が、空調や照明の要望を確認する)
(検分のあと、インタビューを受ける藤井聡太棋聖)
【藤井聡太棋聖インタビュー要約】
第1局は形勢判断が難しい局面が多く、終盤の急所で判断ミスが生じたので、終盤での指し手の精度を高めなければならないと思いました。
杉本六段とは久しぶりの対戦で、長い持ち時間では初めてでした。急所がわからないように指されたので高い技術を改めて感じました。対抗形の将棋では戦いが起こってから長い中盤戦が続くことが多く、時間配分を意識することが重要だと思います。
ホテルニューアワジでの対局は2年ぶりで、過去の成績はあまりよくないですが(1勝2敗2千日手。2連敗中)、挽回したいという意識は特になく、集中して指せればと思います。
(インタビューを受ける杉本和陽六段)
【杉本和陽六段インタビュー要約】
第1局は終盤まで接戦に持ち込めたものの、藤井棋聖の懐に全く届いていない感触がありました。藤井棋聖の終盤は迫力があり、こちらも気を引き締めて臨む必要があると思います。初めてのタイトル戦でしたが、タイトル戦ならではのイベントもあって緊張感がありました。いまはその緊張感が和らいできたように思います。
淡路島は初めてですが、もともと自然が好きで思い悩んだ時に海に行って物思いにふけることも多いので、今回はうってつけの素晴らしい場所です。対局中に外の景色を眺めてリフレッシュもできそうです。
第2局は後手番なので序盤は追随する展開になると思いますが、離されずに終盤で競り合う展開にできればと思います。第1局は善戦したと評価していただいていますが、勝負している以上は善戦では全く意味がないと思っています。
(翔)