序盤の手順や時間の使い方から、杉本六段が居飛車にする可能性もささやかれていましたが、12手目に△4二飛と振りました。

9時半頃、杉本六段が△3五歩と仕掛けました。

上記の△3五歩の直前の▲7八金が前例がありつつも珍しい手で、控室では「藤井棋聖が仕掛けさせる局面に誘導した」と見られています。▲7八金は穴熊を目指していて、組まれる前に仕掛けた形です。代わって▲7八銀ならゆっくりと駒組みが進んでいたと思われます。
この局面は杉本六段自身も先手(居飛車側)を持って指したことがある局面です。

(控室では稲葉陽八段、村田智穂女流三段、小林健二九段、糸谷哲郎八段が検討する)
(翔)