前夜祭(3)
(藤井棋聖の決意表明)
「沼津で対局をさせていただくのは、2年前に続いて2回目になります。そのときは大雨の中での対局でしたが、今回は天気にも恵まれて、先ほどは御用邸の庭園内を見て回ることもでき、素晴らしい対局場だなという思いを改めて強くした次第です。第3局を1勝1敗で迎えることになりまして、このシリーズの行方を左右する重要な一局だと感じています。沼津市は市制施行100周年を迎えられたということで、誠におめでとうございます。100周年に対局をさせていただけるということを光栄に思いますし、それにふさわしい熱戦にできるように頑張りたいです」
(佐々木七段の決意表明)
「多くの方に集まっていただきまして、静岡の将棋熱の高さを感じています。また、明日の将棋めしは地元の方の投票で候補を出していただいたということで、地元が一体になって対局を盛り上げてくださっているなと感じます。ありがとうございます。先日、招待されてピアノデュオのコンサートにいってきました。音楽の知識はあまりなかったのですが、演奏者二人の迫力と奏でるハーモニーはとても素晴らしく、圧倒されました。明日の対局では、自分自身、全身全霊を尽くして、二人で美しい棋譜を紡いでいきたいと思っております。山場の第3局、鬼門の後手番ということで、精一杯準備してきましたが、どうなるかは明日のお楽しみということで。いい結果になるように頑張りたいと思います」