角換わりの流行形
1局は角換わりになりました。藤井棋聖の得意戦法を佐々木七段が受けて立った形です。まずは堂々と真っ向勝負といったところでしょうか。38手目△4一飛に▲5三桂成は流行している定跡。数十手先まで前例があることも多いです。
2図は分岐点でした。今期棋聖戦の準々決勝、▲松尾歩八段-△佐々木勇気八段戦は▲5八桂でしたが、藤井棋聖は▲3八桂を選択。これで前例を離れました。▲5八桂は玉頭の守り重視の手。▲3八桂は△4六歩▲同銀△4七歩▲同金△3八角の筋を消しています。どちらも利があり、判断の難しいところでした。
10時15分現在、▲3八桂以下、△7一飛▲7二金△4一飛▲4五歩(59手目)まで進んでいます。研究勝負で速い進行です。