前日インタビュー
検分後、両対局者に別々にインタビューが行われました。まずは藤井棋聖から。
―お~いお茶杯第63期王位戦第2局から、中2日でヒューリック杯棋聖戦第4局となる。コンディションについて
藤井 しっかり休めましたし、状態としてはいいかなと思っているので、明日も集中して臨めればと思っております。
―さらに中2日で王位戦第3局で神戸。今回は地元名古屋での対局だが、移動について
藤井 王位戦第3局もあってタイトル戦が続く形になるので、そういった意味でこうして地元でタイトル戦をしていただけるのは、ありがたいことだと思っております。
―10代最後の公式戦でもあることについてと抱負
藤井 19日(火)が自分の誕生日になりますが、それに関して特別意識することはないので、いつもどおりに臨めればと思っております。
続いて永瀬王座。
―第3局から2週間足らず、どのような思いで過ごしたか
永瀬 ここまで3局指して自分の中で収穫が多くありまして、藤井さんが何で強いのかも少しずつ分かってきたような気がします。そこを自分なりに普段の勉強に採り入れて、少しでも棋力が上がるように意識して毎日を過ごしています。
―名古屋と万松寺で指すことの感想
永瀬 自分にとっては普段、東京・神奈川が多いのですが、それを除くと愛知県がいちばん来ている県です。名古屋に来た回数は100はいかないのですが、自分としては少し土地勘もありますし、第2のホームのようなところがあります。万松寺様に伺うのは2度目で、1度目は叡王戦の対局(第5期叡王戦七番勝負第3、4局)だったのですが、持将棋(第3局)と、指し直しというわけではないのですが、もう1局(第4局)指しまして、そのときは大熱戦の対局だったので、とても印象的でした。その対局を勝つことができたので、縁起のいい場所なのかなと思っています。
―1勝2敗だが、縁起のよい万松寺でどのように戦うのか
永瀬 明日は先手番で、フルセットにつなげるためには頑張らなければいけないと思っています。ファンの皆様に1局でも多くお見せしたいので、それに応えられるようにしたいなと思っています。
(飛龍)