終局直後、両対局者に主催紙からインタビューが行われました。
(勝って2連勝とした藤井聡太棋聖。初防衛まであと1勝となった)
―― 第1局と同様、相掛かりでした
藤井 予定にしていた作戦でした。
―― 28手目の△8四銀に▲5六角と筋違い角を打たれました。そのあたりも作戦でしたでしょうか
藤井 いえ、ちょっと相掛かり自体は予定でしたが、そのあとは変化が多くてどういう展開になるか分かりませんでした。24手目に△4四角と出られたあたりから経験のない形になりました。
―― どのあたりで形勢がよくなったと感じられましたでしょうか
藤井 中盤で△9四角(54手目)と打たれた手を軽視していまして、苦しい展開になったように思いました。▲5四銀(123手目)と打ったあたりでこちらの玉が寄りづらくなり、よくなったかは分かりませんが難しくなったかなと。
―― 本局、一局を振り返られて
藤井 ▲5六角と打ったあたりからあまり類例のない形になったんですけど、予想以上にバランスを取るのが難しかったです。
―― 2連勝で第3局を迎えることになったことについて
藤井 スコアのことは意識せずに、またいままでのように迎えられればと思います。
―― 本局の相掛かりは予想にはありましたでしょうか
渡辺 予想というか、戦型は決めてもらってという感じで。
―― 54手目の△9四角のところは手応えはありましたか
渡辺 難しいというか一局なんでしょうけど、互角ぐらいはキープできているのかなという感じでやっていました。
―― 終盤までは拮抗しているような形で進んだかと思うんですけど、そのあとどの手がおかしかったかなと感じられましたか
渡辺 ▲3三歩(105手目)の対応ですかね。難しくて分からなかったのですが、本譜はやっているうちにちょっとずつ損していったような。
―― これで2連敗となってしまいましたが、第3局に向けての意気込みをお願いします
渡辺 そうですね、次、はい、まずは1つ返すことをやりたいと思います。
(潤)