検分のあとの両対局者は、渡辺棋聖、藤井七段の順で主催者インタビューに応じました。
◆渡辺棋聖の談話
――ここまでの今シリーズの感想をお願いします。
渡辺 第2局はいいところがなかったので、同じような将棋にならないようにしたいと思います。
――明日は後手番ですが、作戦を練っていますか。
渡辺 そうですね。考えてはいますが、相手の出方もあります。
――藤井七段の印象はいかがでしょうか。
渡辺 長い時間で藤井七段と指すのは初めてで、いろいろ分かったこともありますが、それをどう生かせるかは分かりません。
――第3局に向けて、意気込みをお願いします。
渡辺 カド番ですが、明日はここまで2局よりもいい内容で戦いたいです。
――6月から過密日程ですが、気をつけていることはありますか。
渡辺 6月は大変なところもありましたが、7月は日程に余裕が出てきました。6月よりは心配していません。
◆藤井七段の談話
――明日から第3局が行われます。これまでを振り返って、いかがでしょうか。
藤井 棋聖戦は自分にとって初めてのタイトル戦ですが、ここまで2局ともいい状態で臨めています。自分のパフォーマンスを出せていると思います
――渡辺棋聖と長時間の対局を初めて指してみて、印象をどう感じますか。
藤井 中盤の大局観やタイムマネージメントが非常に優れているなと感じます。
――初タイトルにあと1勝でという形で迎えます。
藤井 いいスコアで第3局を迎えられますけど、いままで通り、気負わず戦いたいと思っています。
――初めてのタイトル戦をどう感じていますか。
藤井 普段の公式戦以上に多くの方に携わっていただいて対局が実現しているので、そういう環境で対局できるのはありがたいことだと思っています。
――6月に対局が再開されて過密日程ですが、その点はいかがですか。
藤井 対局は多いですが、状態を崩さずにこれていますので、それを維持したいと思っています。
――小さいころからタイトルを夢見てきたと思いますが、自分がタイトルホルダーになるんだというイメージは膨らんでいますか。
藤井 それは特に。番勝負ですし、次の第3局をしっかり指したいという気持ちだけです。
本日の更新は以上です。明日もよろしくお願いいたします。
(睡蓮)
対局場である都市センターホテルは、日本の国家中枢機能が集中する永田町、霞ヶ関の至近に位置するシティホテル。観光名所や各種イベント会場へのアクセスもよく、東京滞在の拠点として絶好のホテルといえます。
2015年・夏と2016年・春には東京・将棋会館耐震工事中の代替対局場として使用され、さらに2018年に入ってからはタイトル戦の対局も行われるようになりました。棋聖戦の番勝負が指されるのは、今回が2回目です。
【都市センターホテル】
https://www.rihga.co.jp/toshicenter/
(睡蓮)
本局の模様は、ABEMAの将棋チャンネルでもライブ配信されます。
<ABEMA 将棋チャンネル>
https://abema.tv/now-on-air/shogi
解説:森内俊之九段、高見泰地七段
聞き手:室田伊緒女流二段、中村桃子女流初段
(睡蓮)
渡辺明棋聖に藤井聡太七段が挑戦している第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負は、藤井七段が開幕から2連勝して第3局を迎えました。窮地の渡辺棋聖が踏みとどまるか、藤井七段が史上最年少(17歳11ヶ月)でのタイトル獲得を決めるか。注目の一戦は、7月9日(木)に東京都千代田区「都市センターホテル」で指されます。
対局開始は9時。持ち時間は各4時間。先手番は藤井七段です。
本局の立会人は青野照市九段。記録係は高橋佑二郎三段(加瀬純一七段門下)が務めます。
本局の中継は棋譜コメントを銀杏、ブログを睡蓮が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
【産経ニュース(将棋)】
http://www.sankei.com/life/newslist/shogi-n1.html
【ヒューリック】
https://www.hulic.co.jp/
【都市センターホテル】
https://www.rihga.co.jp/toshicenter/
【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/91/kisei202007090101.html
(睡蓮)