図は77手目▲7六同金まで。△6七銀と金の弱点を突いて攻めるのが筋に見えるところです。ところが、△7五歩がよりいい手のようです。以下▲7七金に△6六銀と進軍し、▲3二と△7七銀成▲同桂なら△8七銀▲同玉△7六角(参考図)から先手玉を詰ますことができます。△7七銀成に▲同玉は△5九角の鬼手(▲同飛は△7六銀から詰み)があります。
後手玉は堅くはありませんが広いので、先手から一気に寄せる筋はなかなか難しいようです。
控室の判定は後手よし。豊島八段の初タイトルが近いという声も出ています。図で残り時間が1時間2分ある豊島八段は腰を落として考えています。
(銀杏)
(豊島八段は腰を落として考えている)