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2017年4月

2017年4月25日 (火)

勝負手

△4五桂以下、▲7七歩△4八角成▲同玉△3七金▲5八玉△2八金▲7六歩△3八金▲7四角と進みました。糸谷八段がぎりぎりのしのぎを見せて、後手玉の嫌味をついていますが、控室では△6三銀打でも△6一玉でも「後手が余している」と言われています。

▲7四角

天井カメラ
(対局室では糸谷八段が席を外し、斎藤七段が腰を落として読みを入れている)

(夏芽)

後手勝勢

▲3四桂以下、△5二玉▲5五馬△4四金▲2八馬△4五桂と進みました。ここで控室の検討陣の評価が一気に「後手勝勢」に傾きました。

△4五桂

(夏芽)

斎藤七段、残り30分を切る

54手目△3六歩以下、▲4五桂△1五角▲5八玉△7六飛▲3三桂成△同金▲3四桂と進みました。手順中、斎藤七段の指した△7六飛が意表を突いた一着。次に△5六飛として、馬と刺し違える狙いのようです。

対する糸谷八段は▲3三桂成△同金▲3四桂と両取りをかけました。そしてこの局面で斎藤七段が時間を使っており、残り30分を切っています。

▲3四桂

斎藤七段

(夏芽)

森信雄七段門下

控室には糸谷八段と同じ森信雄七段門下の棋士が次々と集まっています。

控室
(森門下の棋士たちが、糸谷八段側を持って検討を進めている)

大石六段
(大石直嗣六段)

山口絵女流1級
(山口絵美菜女流1級)

竹内四段
(別室で練習将棋を終えた竹内雄悟四段は、携帯で本局の進行を確認)

西田四段
(今月1日付で四段、プロ棋士となった新人・西田拓也四段)

(夏芽)

桂頭攻め

46手目△7五歩以下、▲同歩△同飛▲8八歩△6五歩▲5六馬△7四飛▲3五歩△3六歩と進みました。糸谷八段は手厚く馬を引きつけ、3筋の歩を伸ばしましたが、斎藤七段が先に△3六歩と桂取りをかけました。このまま直線的な攻め合いへと進むのでしょうか。

△3六歩

糸谷八段

谷川九段、平藤七段が来訪

15時30分を回り、控室には次々と棋士が訪れています。

平藤七段と千田六段
(控室では平藤眞吾七段が継ぎ盤の検討に加わっている)

谷川浩司九段
(谷川浩司九段も控室を訪れ、モニター前で進行を見守っている)

オオサカラスキュ
(こちらは千田六段の差し入れ「オオサカラスキュ」。カステラの端を焼き上げたお菓子です)

残り時間の差

時刻は15時を回り、▲2三角以下△2五歩▲3四角成△7三桂▲4八金△7五歩と進んでいます。まだ難しい局面ですが、両者の消費時間に大きな差がついており、ここまで糸谷八段1が時間1分であるのに対し、斎藤七段は2時間56分。持ち時間は各4時間なので、斎藤七段はまもなく残り1時間を切ろうとしています。

△7五歩

斎藤七段

(夏芽)

事務所にて

3階の事務所では、村田智穂女流二段、長谷川優貴女流二段、山口絵美菜女流1級がイベントの準備行っていました。

フェスタ準備中

5月3日(祝・水)に関西将棋会館4階の多目的ルームで「第2回関西女流棋士フェスタ」が行われます。詳細はこちら。4月30日まで申し込みを受け付けていますので、是非ご来場ください。

関西女流棋士フェスタ

長谷川女流二段と山口絵女流1級
(よろしくお願いします)

(夏芽)

数の攻め

前記事の△5五角以下、▲8八角△8五飛▲5五角△同飛▲2三角と進みました。▲2三角が数で迫る強手で(1)△同銀は▲同歩成で2筋を突破できます。控室では代えて(2)△2五歩、(3)△7三桂、(4)△8四角などが候補に挙がっています。

▲2三角

控室
(控室では菅井竜也七段と千田翔太六段が継ぎ盤を挟んでいる)

菅井七段
(菅井七段)

千田六段
(糸谷八段と同門の千田六段)

(夏芽)

天王山の角打ち

13時37分、長考していた斎藤七段が、47分の考慮で△5五角と打ちました。この手は香取りなので先手は▲8八角が第一感の受けですが、そこで後手は(1)△8五飛、もしくは(2)△3七角成が狙いではないかと言われています。

ここまでの消費時間は▲糸谷八段28分、△斎藤七段2時間9分です。

△5五角

天井カメラ
(天井カメラの映像。△5五角を打たれて、糸谷八段(右)がスーツの上着を脱いだ)

(夏芽)

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