一夜明けて
防衛の翌日、インタビューが行われました。
―― 今期は永瀬六段にカド番に追い込まれての防衛でした。
羽生 そういうこともあるだろうなと思っていました。これをひとつのきっかけとして、若手の人たちとの対局にいい状態でというか、自信を持って臨めるようになる……なればいいな、と思います。
―― 名人を失冠されて、不調説も出ましたが。
羽生 不調なのか実力なのかという問題があります。ただ単に調子が悪いということであれば時間が解決することになると思うんですが、そうでない可能性ももちろんあると思っています。ここ最近は、基本的な力というか、時代にあわせたもの、若い人の感覚も取り入れていかないといけないのかな、という気持ちも持っています。
―― 今後の目標は。
羽生 いまは王位戦が続いていますし、また次の対局に向かっていくという気持ちです。来年も棋聖戦五番勝負に出られることになったので、そちらに向けて、また充実した状態で6月を迎えられたらいいなと思っています。
【きょうの人】羽生善治さん 棋聖戦最多の9連覇達成 「気分転換兼ねて」茶髪で不調説一蹴 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/life/news/160802/lif1608020011-n1.html
「長かった」〝世代交代かけた戦い〟9連覇達成から一夜明け、羽生棋聖喜び語る - 産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/160802/wst1608020031-n1.html
(文)