花束贈呈、決意表明
両対局者には地元の子どもから花束が贈られました。花束贈呈のあとに、両対局者は決意表明を行いました。
■羽生善治棋聖
「皆さんこんばんは。今日はたくさんの方にお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。棋聖戦を主催されております産経新聞社の皆さま、会場をご提供いただきました高島屋さま、そして地元の関係者の皆さまに厚く御礼を申し上げます。
こちらではいままで数多く棋聖戦の対局が行われてきました。すっかりタイトル戦の場所として定着していると思っております。安心して明日からの対局に集中できるのではないかと思っています。ここに来ると、地元の出身の原田先生を思い出すことが多くてですね、ご存命のころは必ずといっていいくらい立会人をしていただきまして、果てしなく喋り続けるということが懐かしく思い出されます。将棋の世界は長い歴史と伝統があって、原田先生はそれを非常に大切に引き継がれてきた先生だと思っています。私自身も少しでも近づけるように、一生懸命頑張りたいと思っています。明日の対局においても、自分なりの力を振り絞って、いい将棋が指せたらいいなと思っております。皆さまには大変お世話になります。どうぞよろしくお願いいたします」
■永瀬拓矢六段
「皆さまこんばんは。本日はたくさんの方々にお越しいただき、誠にありがとうございます。新潟は、水も、お米も、魚介も、すべておいしいとうかがってきました。今日、実際に来て、それが本当だったと感動しております。明日は五番勝負最終局となります。約2ヵ月間、本当にあっという間でした。明日は自分の力を出しきり、悔いのないよう、しがみついていきたいと思っております。産経新聞社さま、関係各位の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします」
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