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2016年6月 2日 (木)

前夜祭(8)

272

(棋士による明日の戦型予想)

257

(淡路仁茂九段)

265

(糸谷哲郎八段)

285

(村田智穂女流二段)

村田 明日の戦型予想です。対戦成績は過去に3局指して永瀬先生の3勝0敗ということです。

糸谷 横歩取りが1局で、あとは(永瀬六段が先手で)初手▲7六歩に△8四歩の将棋だったそうです。

淡路 羽生棋聖は一昨日に名人戦があって、名人を失冠されたんですけど、それからすぐの対局です。相当な気合を入れて臨まれると思います。見てるほうとしては楽しみですが、どうでしょうか。非常に調子が悪い状態なんですけれども。

村田 スケジュールも忙しいですよね。名人戦は天童で、中1日でこの淡路島に移動です。

淡路 対局が多いのは、別段、いま始まったことではないですよ。10年も20年も前から、1週間に3局指すこともありましたから。大山先生(故・康晴十五世名人)が全盛時代に名人を失冠されたのが47歳。中原先生(誠十六世名人)は50歳ぐらいになってタイトルを獲られて、世代交代がありました。やっぱりどんなに強い棋士でも年齢による衰えというのは必ず来きます。ただ羽生棋聖は若さを感じるんですよ。衰えているというような雰囲気が全然ないので。常に若い人が挑戦してきますけど、それに対応するような将棋を指されてるじゃないですか。

糸谷 そうですね、最新形を指されていますよね。

淡路 だからね、そんなに簡単に第一線から退くようなことはないと思ってるんですよ。若い世代が出てくる、羽生世代が頑張る、ということが何年も続いて。私の予想としては、これからの将棋界はタイトルをいろんな世代の棋士が獲り合うような戦国時代がやって来るんじゃないかと。面白い時代になると思います。どうですか、糸谷さん。

糸谷 やはり若手もだいぶ力をつけてきたと思いますので、羽生世代にどんどん挑戦していく時代になると思います。

村田 明日の対局はどうですか。まず振り駒から行われるんですよね。

糸谷 相居飛車になることは間違いないと思います。横歩取りは名人戦でたくさん指されましたし、羽生棋聖が後手番なら2手目に△8四歩と突いて矢倉になるのではないかと思います。

村田 では、永瀬挑戦者が後手の場合はいかがですか。

糸谷 これはもう横歩取りになるのではないかなと。やはりご本人も研究の行き届いている戦法でしょうし、いまの居飛車党にとっては後手番のエース戦法ですからね。平均的に見て、勝率が高いです。

淡路 永瀬さんが後手番なら横歩取りをやる可能性は高いと思っています。ただ先手番の場合、角換わりもひょっとしたらあるんじゃないかなという気もするんですけどね。

村田 振り駒のある対局はどのような準備をしますか。

糸谷 一応、両方の準備はします。ただ最近の居飛車の先手番は相手の戦型を追うだけなので、主に後手番の戦型を考えることが多いですね。

287

(出番が終了し、やり切った表情を見せる糸谷八段)

(翔)

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