終局直後の様子
(終局直後の様子)
【森内竜王・名人インタビュー】
―― 今日の将棋は珍しく角道を止めて向かい飛車にされました。
「そうですね。まあ、そういう展開だったということもありました」
―― このところ流行形ではなく、力将棋が多い感じがしますが、そうした方向を心がけているのでしょうか。
「心がけているというわけではありませんが、この将棋も序盤から前例がなく一手一手難しい将棋になったので、考えながらやってみようと思っていました」
―― どのあたりで優勢を意識されましたか。
「最後△6九銀とかけて、こちらの玉が寄らなそうなのでいけるかなと」
―― 棋聖戦挑戦が決まりました。名人戦とは立場を換えて羽生棋聖に挑まれるわけですが、前回の挑戦は75期で10年ぶりの挑戦となります。
「久しぶりですし、前回は1番も勝てなかったので――、今回は頑張りたいです」
―― 名人戦との同時進行になりますが、何か気を付けることなどはありますか。
「持ち時間が異なりますから、切り替えをうまくやっていければと思います」
【村山七段インタビュー】
―― 今日の対局についてお聞きします。69手目に▲6一飛成と踏み込みましたがその辺りはいかがでしたか。
「そうですね。ちょっとゆっくりした展開になると苦しいかなと、勝負手気味にいったのですが、成算はそんなになかったですね」
―― どこがまずかったか、というのはいまわかりますか。
「終盤も難しいかと思っていたのですが、▲4二香成(101手目)のところはいろいろ組み合わせがあって分からなかったです」
―― 初めての挑戦はかないませんでした。
「残念ですが、一所懸命やったのでしょうがないかなと」
(八雲)