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2013年7月17日 (水)

終局直後

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■羽生善治棋聖
―― 本局は横歩取りになりました。
羽生 今日はこれでいこうかなあと思っていました。似たような形はやったことがありますが、同じ形はないので手将棋のような展開になりました。
―― 1筋から突くのが多いところ、9筋から突いたのは珍しい展開でしたが。
羽生 どっちも価値の高い手なのでどちらがいいかはわからなかったですね。
―― やってみたかった?
羽生 そうですね。
―― どのあたりで有利を意識されましたか。
羽生 △4七金(82手目)と桂取ったあとに金を寄って、駒得で先手取れたので、ちょっとよくなったかなと思いました。
―― 勝ちと思われたところは。
羽生 △3七角(96手目)と打って。ええ。
―― これで棋聖位を防衛してタイトル通算84期です。一年でプラス3期されたんですが、あと16期足せば100の大台に乗ります。自分で近づいたな、とかそういった実感はありますか。
羽生 いや、まあ、記録のことはあまり考えないで指しているので、あんまりよくわからないですね。
ーー 初の三冠対決を制しました。
羽生 初めてのことなので、どんなシリーズになるか緊張感を持って臨みました。結果が出せてよかったです。

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■渡辺明竜王
―― 渡辺さん、残念な結果になりましたが、今日を振り返っていただいていかがでしょうか。
渡辺 そうですね。馬作られたあとがちょっと指しにくかったので、そのあたりで形勢を損ねたような気がします。
―― 馬を作られてもやれるという読みだったのでしょうか。
渡辺 歩が多いのでやれると思ったんですけど。馬作られたあとにあまりいい手がなかったですね。
―― そのあとはいかがでしたか。
渡辺 うーん……△4六金(72手目)打たれてちょっと手がなかったので、そこで悪いような気がしました。
―― シリーズを振り返られていかがでしょうか。
渡辺 まあ、仕方ないですね。

(文)

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