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2013年6月 4日 (火)

終局後インタビュー

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【羽生善治三冠】
――今日の対局を振り返っていかがですか。
「途中までは反対を持って指したことはあった形ですが、結構険しい変化がたくさんあってよくわからないまま指していました」

―― ▲7一歩成(39手目)は新手だったみたいです。
「そうですね、早めに捨てておかないと危ない変化もあるんじゃないかなと思いました。意味としては同じなのですけどね。昼休で8五桂がなかなか取り切れないので、つまらない将棋にしたかなと思っていました」

―― 作った馬(51手目▲7四角成)が大きいように思えました。
「思ったよりは手ができなかったですね。もうちょっと8五桂が簡単に取れるんじゃないかと思っていましたが、△6六歩を突かれて(56手目)自信がなくなりました」

――勝ちを意識したのは?
「▲8三歩成(95手目)で飛車を取れる形になったところです」

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【渡辺明竜王】
――本局を振り返って。
「中盤で冴えない感じになってしまって、その後はダメになってしまいましたね」

――具体的にはどの辺りでしょう。
「△6六歩(72手目)~△5五桂(76手目)と6七を攻めていったんですが、案外入玉含みになってよくなかったです」

――8五桂の存在はプレッシャーになったのでは。
「結局取られるのでちょっと……。取られる間に馬を作り合う展開にしたかったんですが、その後の攻めが淡泊でした」

(翔)

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