中村六段が積極的に踏み込む
中村六段の28手目△2七歩は積極的に踏み込んだ一手。角を追って手を作りにいきました。
図から▲9七角△9五歩▲同歩△9三桂と進んで次図。
図の局面は後手側の陣形を4一玉・6一金・6二銀型に変えると、平成12年4月の全日本プロトーナメント決勝第3局▲岡崎六段-△谷川九段戦の前例があります。
―棋譜コメントより抜粋―
▲岡崎-△谷川戦は、ここから▲7四歩△同歩▲8六飛△同飛▲同角で大決戦になった。6一金が浮いているから踏み込みやすい筋だ。
本譜は金にヒモがついているため、同じようにやってうまくいくかどうか。7一銀型をとがめる意味で、▲6五桂と跳ねる順も考えてみたい。
【ニコニコ生放送】
屋敷伸之九段>ひねり飛車模様に対する一つの攻め筋ですね。次に△8五桂とした時に▲8六飛の返し技があるのですが、そこで△9六歩と打てるというのが9筋を突き捨てた意味です。
(八雲)