粘りある一手
17時30分過ぎ、控え室でも予想されていた△3三金が指されました。
一時は先手優勢と見られていましたが、この手が粘りある好手で控え室の見解は「形勢不明」に戻っています。
―棋譜コメントより抜粋―
「△3三金以下▲2二飛△4二金▲2一飛成に△4四歩(参考図)と馬の利きを通し、手番がまわれば△2四銀と桂を取りきることができる。途中の▲2一飛成に代えて▲4五桂も、△3四金▲同飛△同銀▲3二桂成△6四歩で、これも一筋縄ではいかない」
17時45分頃、実戦は△3三金以下▲2二飛△4二金に▲4五桂(次図)と進みました。
▲4五桂までの局面で「羽生さんが残り26分。中村さんは19分」と対局室から戻ってきた勝又六段。
(八雲)