「戦型は予想通り、木村さんは挑戦者決定戦でもこれで勝ったわけですからね。これに対して羽生さんの作戦が注目されたわけですが、33手目▲2四銀がやってみたかった手ということだと思います。
木村さんも本譜の順は想定内で、38手目△5五銀打はおそらく研究の一手でしょう。
現局面はひとつ間違えると、踏み込まれてひどいことになりますので、羽生さんが慎重に考えているところです。候補は▲5九角、▲2六飛。この△3六歩に対応しなければいけないですね。
▲5九角や▲2六飛は乱戦になる可能性があるので、手堅く指すなら▲3八歩ですが…これは指しにくい。先手の方針としては、局面を収めて銀冠、ですね。」(浦野七段)
(烏)