*第33期女流王位戦五番勝負第4局

2022年6月 7日 (火)

女流王位防衛、囲み取材

感想戦終了後、囲み取材が行われました。

Kkm01 (マスクを外して記念撮影)

Kkm02

(以上、撮影銀杏)

After01(マスクをつけての質疑応答)

――今シリーズを振り返っていかがでしたか。

里見 幸先はよくなかったですが、第1局は取りようによっては次につながる敗戦と思いました。

――第1局は大熱戦でした。手応えがあった対局だったのでしょうか。

里見 反省点はたくさんあって、優勢な局面も長かったと思います。それでも、よくも悪くも自分の力を出しきれたと思います。

After02_2


――マイナビ女子オープンも五番勝負を戦っています。並行して十番勝負で行われています。短期間に一気に対局するのは大変ですか。

里見 女流王位戦とマイナビ女子オープンでは、持ち時間が違います。長考派なので女流王位戦は4時間で考えられるのはうれしいといいますか、楽しみでした。

――力戦形が多かったと思いますが、内容はいがかでしたか。

里見 中飛車の相振り飛車なので、あまりない形が多かったですが、力戦を指す楽しさはありました。

――五番勝負中に週3局指す場面もありましたが、疲れはどうでしたか。

里見 タイトル戦で各地を転戦して対局させてもらっていたので、対局場の雰囲気や食べ物に癒されてリラックスできたと思います。

――重要な対局が続きますが、今後の抱負をお願いします。

里見 女流王位戦は何とか結果を出せました。今後にもいい影響を与えられるように頑張っていきたいと思います。

After03


――2019年に奪還して以来の3年ぶりの徳島対局で防衛を果たしました。徳島はどのように感じていますか。

里見 徳島は道中が癒されるといいますか、大阪からは淡路島を通って橋を渡ってくるので目が癒される気がします。3年ぶりで久々でしたが、いいところと思うと同時に対局の励みにもなりました。

――第3局は結果的に居飛車になりました。里見さんといえば、振り飛車党ですが、

里見 スタートから自由度が高いので一手一手考えていましたが、自然に指していました。自分があまり指さない形ではありましたが、大きな舞台で指す、試してみたい楽しさが緊張感よりもまさって指してみました。

――充実したシリーズというコメントがありました。どのようなところが充実の要因ですか。

里見 女流王位戦が始まるまでは4時間の棋戦は少なく、長時間への不安はありましたが第1局が長時間の対局で次にも生かせたと思います。

After04


――女流王位戦で西山さんとの戦っての印象はいかがでしたか。

里見 棋風も真逆に近い感じですので、考えていない手が飛んできます。もちろん、そういう怖さはありますが、対応していく楽しさ、読んでいて楽しいという気持ちがありました。リスキーな手が目立つと思いますが、じっくりした展開も好まれていて、ギアチェンジの入れ方が自分とは違う部分を感じます。

――西山白玲・女王とのタイトル戦は7回目の決着です。最初は4連敗を喫しましたが、3連勝で巻き返しています。戦術的、戦略的に変えた部分はありますか。

里見 西山さんだからではなく、自分の中で個性を出せるような将棋を指したいと思っている部分はあります。

――中飛車を多用しているのは、その一環なのでしょうか。

里見 そうですね。中飛車が好きなので、中飛車でも一味違う将棋を指せたらと思っています。

After05
以上で第33期女流王位戦の中継を終了いたします。ご観戦どうもありがとうございました。

(飛龍/書き起こし:銀杏)

感想戦

Kansou01_2

Kansou02

Kansou03

Kansou04

Kansou05

Kansou06

Kansou07

Kansou08
(飛龍)

終局直後

Satomi07(里見女流王位は第2局からの3連勝で防衛を決めた)

Nishiyama06 (西山白玲・女王の工夫は実らず)

Kyokugo01(終局直後の両者)

Kyokugo05(終局直後にインタビューが行われた)

――序盤について?

里見 力戦だったかと思います。

――26手目△8八角成から30手目△5一飛のあたりの対応は?

里見 こちらは居玉なので、やっているときは結構神経を使っていました。

――33手目▲7八金に47分使った。考えていたことは?

里見 候補が2つ3つあって、考えているうちに長考になってしまった感じです。

――37手目▲5五歩のあたりの評価?

里見 ほかの変化もあるのかなと思いました。よくできそうな気もしていたのですが、玉周りの戦いになるので、分からなかったですね。

Kyokugo03

――48手目△4五歩から駒の取り合いに進んだあたりの形勢判断は?

里見 一直線の変化に踏み込んでかなり怖い展開ではあるのですが、駒得が大きいのかなと思っていました。

――59手目▲4三飛は居玉ながらの踏み込みだったか?

里見 ほかの対応が難しく、それくらいかなと思っていました。こちらも薄く、駒を使ってもらってという感じだったので、一直線に攻めていこうという気はあまりなかったですかね。

――手応えを感じたのは?

里見 最後、端歩を突いた(71手目▲9五歩)あたりで、攻めていけそうかなと。

――シリーズを振り返って

里見 初戦は二転三転して敗れはしたのですが、自分の中では充実感がありました。いろいろな戦い方ができて、シリーズとして充実していたかなと思います。

Kyokugo04


――24手目△5四歩からの仕掛けについて?

西山 一瞬、自玉が堅いので、動いてみようかなと。先に1歩を渡すためリスキーであったのですが、手になっているか微妙かなと思いながら指していました。実戦も一局かと思っていたのですが、そのあとの手のつなぎ方がどうだったかと思います。

――38手目△6三角に昼食休憩を挟んで42分、次の△1二香に38分使った。このあたりは?

西山 その先で形勢判断が近いような局面が多かったので、それを比較していた感じでした。

――48手目△4五歩からの手応え?

西山 △4五銀(58手目)が手拍子だったかと思っていて、もうちょっと(いい手が)あったのかなとは思いますね。(26分使った56手目)△7四角のあたりも悩ましかったです。▲4三飛(59手目)を軽視してからはちょっと厳しくなっていたと思います。

――シリーズを通して

西山 いろいろな展開の将棋を指して、何とか課題を克服できるようにやっていたので、そういう意味では学びの多かったシリーズかなと思います。

――ストップウオッチ使用で4時間を持つ対局について

西山 要所で時間をたくさん使えるので、いつもと少し違う展開になったかと思います。

(飛龍)

里見女流王位が制して、女流王位防衛

20220607c

里見香奈女流王位に西山朋佳白玲・女王が挑戦する第33期女流王位戦五番勝負第4局▲里見-△西山戦は里見女流王位の勝ちとなりました。この結果、五番勝負は里見女流王位が3勝1敗でタイトル防衛。女流王位獲得は通算8期、タイトル獲得は通算48期となりました。(銀杏)



先手にチャンス

Joryuoui202206070101_78図は▲9四歩の取り込みに△9二歩と受けたところ。先手は次に△5六金と竜を取られても自玉が詰めろにならず、読みやすい局面になっています。

Satomi06(里見女流王位、この手番で寄せきれるか)

(飛龍)

徳島市内散歩(3)

Machi09 (これは昨日に撮影したもの)

Machi10 (アメリカデイゴの赤い花が目を引いた)

Machi11_2 (今日、1枚目の写真と同じところを写してみた)

Machi12(昨日は隠れていたタヌキ)

(飛龍)

終盤戦

Joryuoui202206070101_66上図は16時20分頃の局面。以下、一直線の変化は▲5四香△1四角▲5二香成が考えられますが、そこで△4七銀が△5八銀成までの詰めろになります。いよいよ互いの玉の詰む、詰まないを考える段階に入ってきました。

2_70_2里見女流王位も▲5四香と踏み込んでいます。

Satomi05(里見女流王位の踏み込みは功を奏すか)

(飛龍)

徳島市内散歩(2)

道中、新町川を渡ります。

Machi04 (欄干にも阿波おどり)

Machi05(こちらにも)

Machi06 (川沿いの藍場浜公園)

Machi07 (ヤシの木が目立つ)

Machi08
(飛龍)

徳島市内散歩(1)

阿波おどり会館を出てJRホテルクレメント徳島に戻っていきます。会館を出たところには「四国のみち」の石柱がありました。

Machi01 (四国八十八箇所霊場の札所を結ぶ)

Machi02 (少し進んで振り返ると、眉山の山上と結ぶロープウェイが見える)

Machi03(阿波おどり会館がロープウェイの乗り場になっている)

(飛龍)

斬り合い

Joryuoui202206070101_47上図から△4五歩▲4二金△同飛▲3三馬△4六歩▲4二馬△4七歩成▲同金と派手に斬り合い、そこから西山白玲・女王は26分の考慮で金取りに△7四角と出ました。駒割りは▲飛桂香△銀で先手の駒得です。

Joryuoui202206070101_56控室では以下、▲5六香△4六歩▲同金△4五歩▲4七金△4六銀の順が検討されました。本譜は▲5六銀と受けています。

2_62_2Nishiyama05 (駒損の西山白玲・女王。手番を生かして食いつけるか)

(飛龍)

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