「飛車交換をしたあたりは、玉形の差がはっきり出てしまって…そこからずっと
苦しいと思っていました。勝ちを意識したのは最後の最後、▲6四金と打ったと
ころです。4時間の持ち時間の将棋を初めて指したのですが、想像よりも長く感
じて、体力がいるなぁと思いました。これからも一局一局、精一杯頑張りたいと思
います」(甲斐智美女王)
「後手番なので、しばらく待つという作戦でした。△6七歩と垂らしたあたりは、
やや良しかと。決めに行ったのに(△5七歩)▲4七銀でしのがれてしまったのが…。
秒読みのなか、形勢判断もままならない状態になってしまいました。最後は甲斐さん
の勢い、若さに押されたところもあるので、第2局は気持ちを切り換えて自分らしい将
棋を指したいと思います」
(清水市代女流王位)
(吟)