――40手目△3五歩から華々しい展開になりました。
里見 駒組みする手もありましたが、動いていってどうなのかなと。いちばん激しい変化にはなったと思います。駒得ですけど一気に攻められる形にもなりますので、難しいと思っていました。
――角を打ち込んだところ(49手目あたり)はどのような見解でしたか。
里見 ひとつ間違えるとすぐに悪くしてしまうので、神経を使っていました。これで悪かったら仕方ないかなと、難しいと思っていました。
――66手目△6六桂のあたりは。
里見 代えて受けるのか、本譜のように攻めていくのかで迷っていました。手を見て対応しようと思っていました。
――形勢がよくなったところは。
里見 84手目△7七歩が入ったあたりはよく見えてきました。
――いつもの番勝負とは違う環境です。
里見 体調に気をつけて臨もうとは思っています。
――第3局に向けての抱負。
里見 しっかりとコンディションを整えていきたいと思います。
――49手目▲4二角と打ち込んだあたりの手応えは。
加藤 難しいとは思っていましたが、守りの金をはがせるので実戦的に先手持ちの人が多いだろうと。ただそのあとの攻めの構想が難しくて。70手目△8四金と打たれたところでよい攻めが見つからなくて、そのあとも間違えたような気がします。
――厳しいスコアになりました。
加藤 ここまで力を出せていない気がしましたので、腰を落とすタイミングをしっかりと考えて、来週の第3局に備えたいと思います。
(虹)
第31期女流王位戦五番勝負第2局▲加藤桃子女流三段-△里見香奈女流王位は、110手までで里見香女流王位が勝ちました。終局時刻は15時50分。消費時間は、▲加藤桃3時間39分、△里見香1時間31分(持ち時間各4時間)。
これでシリーズ成績は里見香女流王位の2勝0敗。防衛まであと1勝となりました。
第3局は6月17日(水)に関西将棋会館で行われます。
(翔)
14時30分、両対局者におやつが運ばれました。注文は両者とも、「季節のフルーツのショートケーキ」(アニバーサリー)と「茂木ビワゼリー」(茂木一まる香本家)。
(季節のフルーツのショートケーキ)
※対局者とは別に注文したものを撮影致しました。
(「あっさりとして食べやすくて、フルーツたっぷりですね」と鹿野女流二段)
【アニバーサリー】
https://anniversary2001.com/
【茂木一まる香本家】
https://biwajelly.co.jp/
(虹)