第31期女流王位戦五番勝負第2局

2020年6月 9日 (火)

感想戦

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以上で本局の中継を終了致します。
ご観戦いただきまして、誠にありがとうございました。
第3局は6月17日(水)に関西将棋会館で行われます。どうぞお楽しみに。

(虹)

局後インタビュー

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――40手目△3五歩から華々しい展開になりました。
里見 駒組みする手もありましたが、動いていってどうなのかなと。いちばん激しい変化にはなったと思います。駒得ですけど一気に攻められる形にもなりますので、難しいと思っていました。

――角を打ち込んだところ(49手目あたり)はどのような見解でしたか。
里見 ひとつ間違えるとすぐに悪くしてしまうので、神経を使っていました。これで悪かったら仕方ないかなと、難しいと思っていました。

――66手目△6六桂のあたりは。
里見 代えて受けるのか、本譜のように攻めていくのかで迷っていました。手を見て対応しようと思っていました。

――形勢がよくなったところは。
里見 84手目△7七歩が入ったあたりはよく見えてきました。

――いつもの番勝負とは違う環境です。
里見 体調に気をつけて臨もうとは思っています。

――第3局に向けての抱負。
里見 しっかりとコンディションを整えていきたいと思います。

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――49手目▲4二角と打ち込んだあたりの手応えは。
加藤 難しいとは思っていましたが、守りの金をはがせるので実戦的に先手持ちの人が多いだろうと。ただそのあとの攻めの構想が難しくて。70手目△8四金と打たれたところでよい攻めが見つからなくて、そのあとも間違えたような気がします。

――厳しいスコアになりました。
加藤 ここまで力を出せていない気がしましたので、腰を落とすタイミングをしっかりと考えて、来週の第3局に備えたいと思います。

(虹)

終局直後

Img_4251_e_sato (シリーズ2連勝で、防衛まであと1勝とした里見香女流王位)

Img_4273_e_kato (挑戦者の加藤桃女流三段は、次からカド番を迎える)

Img_4261_e_heya (このあとすぐに局後インタビューが行われた)

(虹)

里見女流王位が勝ち、2連勝

第31期女流王位戦五番勝負第2局▲加藤桃子女流三段-△里見香奈女流王位は、110手までで里見香女流王位が勝ちました。終局時刻は15時50分。消費時間は、▲加藤桃3時間39分、△里見香1時間31分(持ち時間各4時間)。
これでシリーズ成績は里見香女流王位の2勝0敗。防衛まであと1勝となりました。
第3局は6月17日(水)に関西将棋会館で行われます。

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(翔)

逆転が難しい展開に

20200609_887四桂を取り払い、8二金のヒモが切れました。この金が手に入れば先手玉に△8八飛成以下の詰めろが掛かります。駒割りも後手が大きくリードしており、逆転は難しいものとして控室では検討が続いています。

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(虹)

受けきりの方針

20200609_82▲2四馬で5一飛に当てたところ、△5二飛と避けた局面です。後手玉は狭くなりつつも、先手からの攻めの手段がなかなか見当たらない状況に。後手からは(1)△2八飛や(2)△7六飛など、手に困りません。中田功八段は後手よしとの見解になり、「第1局もそうですが、里見さんは優勢になってからの指し回しが手堅いですよね」と、逆転させない方針を評価しています。

Img_4103_z_sato02 (里見香女流王位が着実な手を重ね、連勝に近づいている)

Img_4241_h1500 (少し前の局面で、井上九段も「これは早そうですな」と告げていた)

(虹)

おやつ

14時30分、両対局者におやつが運ばれました。注文は両者とも、「季節のフルーツのショートケーキ」(アニバーサリー)と「茂木ビワゼリー」(茂木一まる香本家)。

Img_4220_o03 (茂木ビワゼリー)

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Img_4218_o02 (季節のフルーツのショートケーキ)

※対局者とは別に注文したものを撮影致しました。

Img_4235_ol (「あっさりとして食べやすくて、フルーツたっぷりですね」と鹿野女流二段)

【アニバーサリー】
https://anniversary2001.com/

【茂木一まる香本家】
https://biwajelly.co.jp/

(虹)

長考の末に

20200609_74昼食休憩明けから残り時間に差がつき始めています。中田功八段が予想していた▲4五角の筋を、加藤桃女流三段は長考の末にひねり出しましたが、里見香女流王位は少考で△5四金と返しています。時刻は14時を回り、消費時間は▲加藤2時間39分、△里見1時間3分(持ち時間各4時間)。

Img_4101_z_kato02 (加藤桃女流三段は残り時間が気になる時間帯に)

(虹)

まだまだ分からない

20200609_70控室の継ぎ盤では、以下▲8四同金△同歩▲4五角△7四銀▲7五歩△同銀▲7四金(変化図)が並べられました。途中の▲4五角の設置が先手にとって味がよく、中田功八段からは「この角がずっと利いてくると、まだまだ分かりませんよ」。後手ペースといわれていたところから、先手が盛り返す可能性について指摘しています。

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(虹)

対局再開前後の様子

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(虹)

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