■里見香奈女流王位へのインタビュー
── まず序盤から振り返ってください。
里見 先手番なので一手早いのですが、具体的にちょっとわからなくて、少し力戦模様になったかなと思いました。
── 駒がぶつかった辺りはどうでしたか?
里見 だいぶ駒が片寄っていたので、少し指しにくいのかなと思っていました。ただ▲5七銀(53手目)と引いて凝り形を解消できて面白い展開になったかなと思いました。
── その後は一直線の展開になりました。
里見 本当は桂得でゆっくりしたかったのですが、具体的に分からなかったので一直線の変化に踏み込みました。
── どの辺りで勝ちを意識しましたか?
里見 ▲5九飛(83手目)と打ったところです。
■伊藤沙恵女流二段へのインタビュー
── 序盤から振り返ってください。
伊藤 力戦模様だったので一手一手の指し方がちょっと分からなかったです。途中、飛車の動きがおかしかったと思うので、その辺りで悪くしたかなと思います。
── 後手だけが2歩を手持ちにし、ペースをにぎっているようにも見えました。
伊藤 具体的な手が分からなかったので、ペースをにぎっているという感覚はなかったですね。
── 6四の地点で駒がぶつかりそうになったところは?
伊藤 7五の金が交換になる見込みが立ってしまったので、あそこでは悪いと思いました。
(夏芽)
五番勝負第3局は89手で里見女流王位の勝ちとなりました。終局時刻は16時22分。消費時間は▲里見2時間23分、△伊藤3時間16分。対戦成績は里見女流王位の2勝1敗となりました。第4局は6月7日(水)、徳島県徳島市の「JRホテルクレメント徳島」で行われます。
(飛龍)
局面は79手目▲4四桂まで進み、控室では「終局が近そう」との声が出始めています。
(夏芽)