終局直後
――序盤について?
里見 力戦だったかと思います。
――26手目△8八角成から30手目△5一飛のあたりの対応は?
里見 こちらは居玉なので、やっているときは結構神経を使っていました。
――33手目▲7八金に47分使った。考えていたことは?
里見 候補が2つ3つあって、考えているうちに長考になってしまった感じです。
――37手目▲5五歩のあたりの評価?
里見 ほかの変化もあるのかなと思いました。よくできそうな気もしていたのですが、玉周りの戦いになるので、分からなかったですね。
――48手目△4五歩から駒の取り合いに進んだあたりの形勢判断は?
里見 一直線の変化に踏み込んでかなり怖い展開ではあるのですが、駒得が大きいのかなと思っていました。
――59手目▲4三飛は居玉ながらの踏み込みだったか?
里見 ほかの対応が難しく、それくらいかなと思っていました。こちらも薄く、駒を使ってもらってという感じだったので、一直線に攻めていこうという気はあまりなかったですかね。
――手応えを感じたのは?
里見 最後、端歩を突いた(71手目▲9五歩)あたりで、攻めていけそうかなと。
――シリーズを振り返って
里見 初戦は二転三転して敗れはしたのですが、自分の中では充実感がありました。いろいろな戦い方ができて、シリーズとして充実していたかなと思います。
――24手目△5四歩からの仕掛けについて?
西山 一瞬、自玉が堅いので、動いてみようかなと。先に1歩を渡すためリスキーであったのですが、手になっているか微妙かなと思いながら指していました。実戦も一局かと思っていたのですが、そのあとの手のつなぎ方がどうだったかと思います。
――38手目△6三角に昼食休憩を挟んで42分、次の△1二香に38分使った。このあたりは?
西山 その先で形勢判断が近いような局面が多かったので、それを比較していた感じでした。
――48手目△4五歩からの手応え?
西山 △4五銀(58手目)が手拍子だったかと思っていて、もうちょっと(いい手が)あったのかなとは思いますね。(26分使った56手目)△7四角のあたりも悩ましかったです。▲4三飛(59手目)を軽視してからはちょっと厳しくなっていたと思います。
――シリーズを通して
西山 いろいろな展開の将棋を指して、何とか課題を克服できるようにやっていたので、そういう意味では学びの多かったシリーズかなと思います。
――ストップウオッチ使用で4時間を持つ対局について
西山 要所で時間をたくさん使えるので、いつもと少し違う展開になったかと思います。
(飛龍)