第23期女流王位戦挑戦者決定戦

2012年3月26日 (月)

女流王位戦五番勝負の日程

  
第23期 女流王位戦五番勝負の日程は以下の通りです。

第1局 4月26日 兵庫県姫路市「夢乃井」
第2局 5月8日 北海道札幌市「シェラトンホテル札幌」 
第3局 5月23日 福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」
第4局 6月5日 徳島県徳島市「鳳祥山瑞巌寺」
第5局 6月18日 東京都渋谷区「将棋会館」
 

(淡)

終局後インタビュー

里見女流三冠
「女流王位戦ではしっかりした将棋が指せるようにしたいので、少しでも勉強して対局を迎えれればと思います。良いときと悪いときの差が激しいので、安定した実力を身につけたいです。
甲斐女流王位は落ち着いていてゆっくりした将棋、という印象があります。相手のペースに流されないように、自分のペースで指せたらと思います。相振り飛車の将棋が過去には多かったですが、1局1局しっかり作戦を立てて望みたいと思います」

清水女流六段
「ようやくチャンスが訪れたかもしれないと思う局面もありましたが、毎年挑戦することが自分のサイクルになっていたので、それがなくなってしまうのは少し寂しい気がします。
もうすぐ女流王位戦連続出場が20周年になるのを楽しみにして頂いたファンの方々には申し訳ないです。来年もまた戻れるように頑張りたいと思います」

(若葉)

本局の棋譜

Kihu_2

(淡)

感想戦の様子

終局時刻は19時3分。消費時間はともに2時間59分。里見は115手目▲1五歩から、清水は106手目△2三歩から一分将棋の秒読みの中で指していました。
終局後感想戦はすぐに行われました。

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(対局を終えた直後の里見女流三冠)

3si
(敗れた清水女流六段)

2r
(手前は両対局者。奥は左から山崎七段、谷川九段、観戦記の原田史郎さん)

7s_2 8s_2

10s

4si 5si

15si

(淡)

挑戦者は里見女流三冠に

▲7六銀を見て清水女流六段が投了。勝った里見女流三冠が第23期女流王位戦の挑戦者となりました。総手数は213手。鍛えの入った粘りであわやの形勢まで持ち込んだ清水女流六段でしたが、最後は里見女流三冠の寄せの前に力尽きる結果となりました。


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(若葉)

遂に200手を超える

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106手目で清水女流六段が、115手目には里見女流三冠も秒読みに入り、一分将棋が延々と続いていますが、遂に200手を超えてました。
里見女流三冠が攻め切るか、清水女流六段が受け切るか、未だどちらも間違えられない局面が続いています。

(淡)

里見女流三冠、再び寄せが見えてきたか

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山崎七段「里見さんの勝ちだと思います。寄せるか、点数勝負で勝ちかのどちらかでしょう」

粘る清水女流六段

清水女流六段の辛抱強い指し回しで、里見女流三冠がなかなか寄せ切れず、先手の攻めも薄くなってきました。
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里見女流三冠が清水玉を寄せ切れないと、持将棋になっても駒損がひどくて逆転する可能性があります。
一時は投了近しと思われましたが、もう勝負は分からなくなっています。

(淡)

18時15分頃の控室

控室では継ぎ盤は片付けられ、一同がモニターを固唾を飲んで見守っています。
7
(モニターを見つめる山崎七段と谷川九段)


8
里見女流三冠が明快な寄せを見逃して、「えっ、これ間違えたんじゃないか?」と頭を抱える山崎七段。

(淡)

里見玉、入玉したか

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時刻は18時が過ぎました。両者指し手が早くなってきており、棋士室では終局が近いとみられています。
里見女流三冠の玉が相手3段目まで逃げ切り、安全な形になったので、里見女流三冠の相当負けにくい形となっています。

(淡)

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