第36期女流王位戦五番勝負第2局

2025年5月13日 (火)

感想戦

感想戦は30分ほど和やかに行われました。

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本局の中継は以上で終了です。ご観戦いただき、ありがとうございました。第3局は5月25日(日)に福岡県飯塚市「麻生大浦荘」で指されます。そちらもお楽しみに。

大盤解説会に出演

感想戦の前に両対局者は大盤解説会に出演し、本局の感想とお礼をファンに述べました。最後に野月八段が「北海道の美味しいものを食べてください」と労うと、ふたりは笑みをこぼしました。

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(紋蛇)

終局直後

Dsc_4381(終局直後)

Dsc_4385(勝った福間女流王位。伊藤女流四段の粘りを振り切った)

Dsc_4389(敗れた伊藤沙女流四段。猛追するも及ばなかった)

【福間女流王位のインタビュー】

――8筋で好形を築く展開でした。序中盤はどういう感触でしたか。

歩損の代償で手得できていたので、まずまずかなと思っていました。美濃囲いで攻めていく展開なので。

――△4六桂に▲4七歩と辛抱した辺りは。

直前に堅さを生かす指し方のほうがよかったような気がします。△4六桂が思った以上に嫌なのかなと。軽視していたので、その前が少しおかしかったのかなと思っていました。

――そのあとの終盤はいかがでしょうか。

自玉は不安定で、1手でも何かあると危なく、結構神経を使うところがあるので、一手一手を考えながら指していました。

――決めにいった辺りは。

こちらの玉形が一瞬しっかりしているので、それを生かしてと思いました。

――全体を振り返ってください。

立ち上がりはまずまずかなと思っていたんですけど、途中で優勢をふいにしてしまいました。自分の棋風に沿って指していけてたかなとは思います。

――次局の抱負をお願いします。

4時間という持ち時間をうまく使って時間を出し切れるように頑張りたいと思います。

【伊藤女流四段のインタビュー】

――序盤は横歩を取る展開になりました。

取らない手もあったと思うんですけど、本局は取ってみたくなってやってみたんですが。

――そのあとは8筋を逆襲されました。

手の順番を多分、正しい手順で指せていなくて。8筋に拠点ができる展開になってしまったので、ちょっとミスをしたのかなと思いました。

――終盤はいかがでしょうか。

一時期は結構難しい展開になったかと思っていたんですけど、こちらの玉も堅いとはいえない格好ですし、何か手があったかもしれないですけど、仕方がないかなと思いました。玉を右側に逃げられて、わからなかったです。

――全体を振り返って。

もうちょっとしっかり指せたような気がするので、序中盤を反省してという将棋だったと思います。

――次局の抱負をお願いします。

変わらずに一生懸命頑張りたいと思います。

(紋蛇)

福間女流王位が勝利

Joryuoui202505130101141▲福間-△伊藤沙戦は18時51分、141手で福間女流王位が勝ち、シリーズ成績を1勝1敗としました。消費時間は、▲福間3時間44分、△伊藤3時間56分(持ち時間は各4時間)。第3局は5月25日(日)に福岡県飯塚市「麻生大浦荘」で指されます。
(牛蒡)

「執念だなぁ」

20250513114図は△3二銀と埋めたところです。「執念だなぁ」と森下九段。4三の地点に利かした銀打ちながら、▲5四歩△6六銀に▲6四角が詰めろ飛車取りです。終局が近いと思われます。

Dsc_4315(伊藤女流四段は必死に粘り続ける)

(紋蛇)

先手が逃げきりそう

2025051399押し引きが続いていていましたが、福間女流王位の玉が6筋に逃げ出して耐えたようです。後手は飛車を逃げると▲4四桂で困ります。実戦は△5五銀打の勝負手を放ちましたが、▲5五同歩に加えて「▲3六桂△6六銀▲4四桂もありますね」と森下九段。先手は後手の攻めを見きりやすく、優勢の福間女流王位が逃げきりそうです。 

Dsc_4301(対局再開前の福間女流王位。猛追されたが、何とか踏みとどまった)

(紋蛇)

大盤解説会

15時から始まった大盤解説会は、16時30分過ぎに130名ほどの来場者が訪れています。トップバッターの野月・久津コンビから森下・中倉彰コンビに交替し、熱戦の模様を解説しています。

Dsc_4371Dsc_4372(森下卓・日本将棋連盟常務理事)

Dsc_4377(中倉彰子女流二段・日本女子プロ将棋協会理事代行)

(紋蛇)

「おかしくなってきた」

2025051369福間女流王位が快調に攻めて「終局が近いか」といわれていましたが、伊藤沙女流四段の頑張りが功を奏して難しくなったようです。▲3八同玉に△5五銀打が厚みを作る好手。以下▲2六角に森下九段は「おかしくなってきた」とつぶやきました。先手は玉が薄く、角も狭いです。今度は福間女流王位が神経を使う展開になってきました。

Dsc_4291(対局再開後の伊藤女流四段)

(紋蛇)

こども記者 見ぶん録

前日、北海道新聞の「こども記者」より両対局者に取材が行われています。鋭い質問は大人顔負けだったようで、控室では感心する声が上がりました。取材内容は7月に、下記リンクの『「こども記者きしゃ 見ぶん録」まなぶんデジタル by 北海道新聞』に掲載される予定です。

Dsc_4137 (4人で記念撮影)

【前日、「こども記者きしゃ 見ぶん録」まなぶんデジタル by 北海道新聞】

https://www.hokkaido-np.co.jp/manadigi/md_read_know/md_children_reporter/

(紋蛇)

春から初夏へ

5月、札幌は春から初夏に変わろうとしています。対局場近くの北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)の庭園では、桜が咲いていました。

Dsc_4356(北海道庁旧本庁舎<赤れんが庁舎>)

Dsc_4350(ソメイヨシノがわずか残っていた)

Dsc_4345(満開のヤエザクラが散りつつあった)

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Dsc_4354(タンポポが咲いていた)

Dsc_4357(チューリップも満開)

(紋蛇)

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