女流王位戦中継Blog

（本局で使用されている駒は書体が錦旗、作は児玉龍児師。関西将棋会館から持ち込まれたものだ）

（使用されている盤は徳島新聞所蔵のもの。1988年の第39期王位戦第５局で使用された。「王位　谷川浩司」「九段　森けい二」の署名が見える）

（若葉）

図の局面で甲斐が11分考え、そのまま昼食休憩に入った。
朝からのっぴきならない局面となった。控室では先手ペースと言われているが、午後から清水がどう巻き返すのか注目だ。
ここまでの消費時間はともに１時間19分。対局は13時に再開される。

（両者の昼食はともにミートソーススパゲティ。飲み物は甲斐女流王位がジンジャエール、清水女流六段がオレンジジュースだった）

（若葉）

（若葉）

石橋女流四段が揮毫。
徳島新聞の文化社会事業団のチャリティー販売に出展されるそうだ。チャリティは12月末頃に行われる予定。

（最初に書き上げたのは「夢」）

（石橋女流四段はTwitterユーザーでもある。本局の解説を確認）

（若葉）

モニターに清水の手が伸びる。しなやかな指が駒台の歩をつまみ、静かに７三の地点に下ろされた。

「おおっ」や「うわ」など声が上がる。
「10年考えても浮かばないですね」と激しい攻めの棋風の脇八段。
「（歩を）下に打ったんですか」と石橋女流四段も驚きの声をあげた。

（若葉）

控室では現在、脇八段と石橋幸緒女流四段（LPSA所属）を中心に検討が行われている。
早い進行に検討も午前中から熱を帯びる。

（脇八段）

（石橋幸緒女流四段（LPSA所属））

（若葉）

対局開始から１時間半、局面は図まで進んでいる。

甲斐の石田流三間飛車に対し、清水は棒金とレトロな形に構えた。
甲斐好みの、じっくりとした駒組が続くかと思われたが、30分以上の長考でチャンスと見て▲６五歩。積極的に仕掛けていった。

脇八段 「棋風的にじっくり行きはるかと思っていたけど、長考されていたからなぁ」
（棋譜コメントより）

【Twitter解説】
神谷七段 >>　いきましたね。△６五同歩は▲２二角成～▲５５角で終了。△６五同金も飛車を成られます。△８八角成▲同銀△７五歩が妥当ですがそこで▲６四歩かあるいはしつこく▲６六金か。

豊島将之六段 >>　おはようございます。△７四同金の局面で▲６五歩△７五歩▲２二角成△同玉▲６四歩△同金に▲７五飛（△同金には▲５五角）はどうでしょうか？

（若葉）

本局では、Twitterを使った複数の棋士による解説が行われています。
これまでにつぶやいた棋士は早くも６名。今日は何名の棋士が登場するでしょうか。

Twitter解説はこちらでご覧いただけます。
棋譜、ブログと併せてお楽しみください。

神谷広志七段

おはようございます。神谷です。今日は一日よろしくお願いします。甲斐さんの▲７六歩に対して△８四歩なら▲５六歩から中飛車。また△３四歩には▲７五歩から石田流という予想でしたのでここまでは一応想定の範囲内です。

千葉幸生六段

おはようございます。本日はよろしくお願い致します。戦型は、清水さんが石田流を誘った形となりましたね。後手の対策が注目です。

佐々木慎五段

おはようございます。 甲斐さんの石田流に清水さんの棒金というレトロな戦形になりました。 先手は▲７八飛から▲６七金と対抗するのがよくある形ですね。

熊坂学五段

おはようございます。本日はよろしくお願いします。

大野八一雄七段

おはようございます。最近堅い囲いが流行る中で珍しい戦い方ですね。さすがです。（30手目）△７四同金となった形、私は好きです。

所司和晴七段

おはようございます。　29手目▲７四同歩の局面。△７四同銀は▲６五歩の反発が心配です。△７四同金でも▲６五歩があるでしょうか。

（若葉）

10時となり、両対局者におやつが出された。
注文はともに「すだちのヨーグルトサンデー」。徳島の名産を使ったさわやかな味わいのスイーツである。
飲み物は甲斐が緑茶、清水がカフェオレだった。

（若葉）

駒を並べる両者。
響くのは駒音と報道陣のシャッター音のみ。高まる緊張感。

（甲斐の傍らには白湯のポットとミネラルウォーターのボトル）

（清水の傍らにはジャスミンティーと紅茶のボトル。バスケットに入っているのはクッキーの詰め合わせ）

（若葉）