先手の甲斐が快調に指し手を進めている。
49手目▲6一飛成の局面は先手の桂損だが飛車の働きが大差。解説陣も一様に先手良しの評価だった。
しかし50手目△5一金打が脇八段も指摘していた粘りある指し手。▲9一竜には△6二飛とさばく狙いだ。Twitter解説の豊島六段も「△5一金打はいい粘りに見えます」。
局面は51手目▲6七竜まで進んでいる。どうやら清水が差を詰めたようだ。
【Twitter解説】
神谷七段 >> ▲9一龍は△6二飛がいやで▲6七龍ですか。しかし、これはかなり大変に見えます。なにかこのシリーズは不利になったほうが猛烈な頑張りで追い上げていく将棋が目立ちます。どちらが不利でもそうです。
(若葉)
昼食休憩前に指された40手目△7四歩は相手の攻めを催促した一番強気な一手。
その手に呼応するかのように、甲斐は休憩を挟んでの長考で▲6五桂からの攻めに踏み切った。
Twitter解説でも指摘されていた攻めだ。
【Twitter解説】
豊島六段 >> ▲6五桂でいきましたね。△8八角成▲同銀△7五歩▲7三桂成△同桂▲6四飛△7六歩▲6一飛成△5五角▲4六角となれば先手はっきり良さそうです。
神谷七段 >> 桂でしたね。対して角交換を避ける△4四歩は▲7三桂成~▲6四飛があります。ですので△8八角成▲同銀△6二飛でしょうか。しかし、その局面はいろいろ技がありそうです。
所司七段 >> 休憩再開後は▲6五桂でした。次は▲7三桂成があります。ここで△7五歩が入るかどうか。以下▲2二角成△同玉▲7三桂成△同桂▲6四飛△7六歩▲6一飛成は先手指せそう。すると△8八角成▲同銀△7五歩ですが、これでも▲7三桂成の決戦はありそう。
(若葉)