【チャット解説・菅井四段の感想】
「本局は甲斐さんの先手中飛車から始まり、序盤中盤は甲斐さんの
ペースの将棋でした。印象に残っている手は、▲8五角~▲8七歩(図)
です。▲8七歩が素晴らしい一着で優勢になりました。そこから、清水さ
んの辛抱も素晴らしく終盤は一手違いの大熱戦でした。時間切迫もあり、
ミスもありましたが、一局を通して大熱戦の中身の濃い良い将棋だったと
思います。本日は最後までご観戦して頂きありがとうございました」。
(吟)
神吉七段の激しいツッコミに甲斐女流王位もタジタジ。
神吉「清水さん、いい局面があったんじゃないですか」
清水「あったんでしょうね。きっとあったと思うんですけど、
もう疲れちゃいました」
神吉「△3九銀(98手目)の局面は勝ちだと思ってたんで
すが」
清水「寄せにいったつもりだったんですけど……」
神吉「この△5九飛は打った場所がよくなかったね」
清水「王手飛車がかかってびっくりしました。心臓が止まる
かと思いました」
神吉「ギリギリの斬り合いが非常におもしろい一局でしたね。
清水さんの序盤桂損してからの挽回は、すごく見応えが
あったと思います。それでは、お二人に第3局の抱負をう
かがいたいと思います」
甲斐「今回はずっと受けてばっかりだったので、第3局は自分
からもう少し攻める展開にしたいですね。主導権を握って
指したいです」
清水「女流王位戦は全国を転戦するのが特徴で、徳島(第4局
の対局地)のみなさんも待っていると思います。そこまで行
けるようにがんばります」
大盤解説会場で感想戦を行った。あらためて対局室へ
戻っての感想戦は行われなかった。
(吟)
先手玉は寄らず後手玉は捕まっていそう。したがって先手勝勢が
控室の結論。
(吟)
「混戦になってきた」「流れが変」などの声が控室から聞こえる。
どちらの玉も容易には寄りそうがない。
(吟)
1八へ居た先手玉が3八まで出てきた。3筋は金・銀がおり、
先手にとっては安心できる場所と言えそうだ。
(吟)