2019年12月20日 (金)

 19日は天童市内を巡りました。将棋駒、将棋盤の「中島清吉商店」を訪れ、飾り駒の文字入れ体験をした豊島竜王・名人。今回、【その15】の写真の何枚かは「豊島監督」が撮影しました。人間将棋が行われる舞鶴山から天童市内を眺め、水車そばでは駒形のそばに舌鼓を打ちました。食べ終わると、「王将」が浮かび上がってきました。どこまで行っても、天童は「将棋のまち」でした。

 天童市、米沢市、山形市を巡った今回の祝賀会・旅行編は結びの時を迎えます。将棋ファンのみなさま、1月14日(火)夜に東京都渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルで行われる「第32期竜王就位式・祝賀パーティー」でお会いしましょう。(※第32期竜王就位式・祝賀パーティーのご案内

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【エピローグ】
 お祝いムードに包まれた天童を後にした彼は、上杉家の歴史をたどるべく米沢へ足を運んだ。上杉氏の「結界」に心を洗われ、蔵王の冷気に本格的な冬の訪れを感じた。山寺では、むこうの連山に沈みゆく、ほのかな紅色に染まった夕焼けに心を奪われた。

 天童では子供たちと盤を挟んで会話をした。「お願いします」「ありがとうございました」と、天童の夜空が張り裂けんばかりの声であいさつする少年がいた。その透き通った声を聞いた彼が心をふるわせていたことは、誰の目にも明らかだった。彼は文字通り、山形・置賜地方、村山地方を五感で味わっていた。

「東北が、好きです」と彼は照れながら語った。さわやかな駒音を響かせるため、豊島将之は再び天童の地に降り立つだろう。

[天童編 完](写真、記:読売新聞・吉田)

 18日夜、天童市の将棋交流室には大勢の子供が集まっていました。豊島竜王・名人のサプライズ多面指導が行われました。小中学生20人ほどに、2時間みっちり教えた豊島竜王・名人。子供と話すときは関西弁が出ます。その、お兄さん口調がほほえましい。将棋が盛んなまちだけに、子供たちの棋力は総じて高かったです。指導の後はアドバイスを送りました。

 子供たちにまじって、豊島竜王・名人の話に神妙な面持ちで耳を傾ける熊坂学五段の姿が。仙台市で将棋教室を開いている熊坂五段は、週に2回ほど天童市でも将棋指導を行っているそうです。すてきな出会いがありました。

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(写真、記:読売新聞・吉田)

 18日の夕方、天童市内に戻ってきました。天童と言えば、将棋のまち。温泉街の歩道には、いくつか詰将棋が描かれています。豊島・竜王名人は、早解きに挑戦。図の問題を10秒ほどでサラッと解きました。「一瞬、変な筋に引っかかって、つまりましたけど」と内心は冷や汗をかいておりました。ヒントは9手詰、けっこう難解です。

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(写真、記:読売新聞・吉田)

 お釜は見られなかったですが、山形市の名勝史跡「山寺」立石寺に向かいます。松尾芭蕉の句碑は有名で、最寄り駅の駅舎も趣があります。地元の名物「玉こんにゃく」をいただきました。しょうゆ、からしでシンプルに味付けしてありました。しょうゆの香ばしい風味が口の中に広がります。

 奇岩を横目に階段を上り、展望台を目指したいところでしたが、夕方になっていたため山に入れず。豊島竜王・名人は背伸びして、神様の頭をなでなで。「頭が良くなりますように」と言葉を添えます。さらに頭脳を向上させ、防衛につなげたいようです。

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(写真、記:読売新聞・吉田)

2019年12月19日 (木)

 米沢市を出発し、蔵王のお釜に車を走らせます。天気は曇りから晴れ間がのぞくようになり、エメラルドグリーンのお釜を楽しみにしながら車窓を眺める豊島竜王・名人。ところが……。

 冬期期間で、山道が通行止めになっておりました。道には雪が降り積もり、シャーベット状に凍っています。冷静に考えて、お釜に行けるわけがありません。なぜか山形県人の山口社長が「うっかりした」とのこと。中川家の漫才みたいです。ともかくも、豊島竜王・名人は東北らしい雪景色が見られたので満足した様子。引き返して蔵王温泉に寄り、ゴンドラのそばでパチリ。寒冷地だけあって、風が強く、冷たいです。蔵王温泉は現在、台湾からの観光客が増えているそうです。

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(写真、記:読売新聞・吉田)

 お昼になり、米沢の名店・登起波(ときわ)ですき焼きをいただきました。豊島竜王・名人は名高い米沢牛のロース&赤身を食べ比べます。まだ29歳と若い豊島竜王・名人は、サシがたっぷり入ったロースをほおばり、「おいしいです」と一言。その後は、無言で野菜、肉、野菜、肉と食べます。山口社長は豊島竜王・名人にノンアルコールビールをついでもらい、恐縮していました。

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(写真、記:読売新聞・吉田)

 山口社長、横顔が礼二さんにそっくりです。豊島竜王・名人が今回の山形旅で「最も印象に残った場所」は、「上杉家廟所」です。

 高くそびえる杉に囲まれた廟所。上杉謙信、景勝、鷹山ら歴代藩主の霊廟がずらりと並ぶ光景に、豊島・竜王名人は言葉を失いました。外界から遮断され、清廉な空気が漂う厳かな場所です。それでいてなぜか居心地のよい不思議な空間です。

 帰り道、豊島竜王・名人から「ここに入りたいな」と驚きの発言がありました。軍神・上杉の「結界」に魅了されたようです。

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(写真、記:読売新聞・吉田)