カテゴリ「第25期竜王戦七番勝負第3局」の記事 Feed

2012年11月10日 (土)

後手玉は寄らなかった?

Ryuou201211080101_100 第1図は100手目△3六同玉の局面。感想戦でも多くの時間を費やして検討されました。その検討内容は▲4七角(1)△同歩成▲同金△3五玉▲3六歩△3四玉▲4五銀△3三玉▲2三歩成△同玉▲2五竜(参考1図)以下も手数は長くなるも、先手が良かったというものでした。
ところが▲4七角(2)△3七玉▲2五竜△4七歩成▲同銀に△3四角(参考2図)があったようです。守り駒がと金だけなので、受けなければならなそうなところで、攻めの催促とはちょっと気がつかない手。感想戦では△4四角なら▲2九金で受けなしということでした。
参考2図から▲4八金打△2八玉▲3八金△1九玉▲2七竜は△1六桂(参考3図)として、次いで▲3九金には
Ryuou201211080101_sankou1△7八角成▲同玉△4五角の王手竜取りがあります。この△7八角成▲同玉△4五角の筋が△3四角の狙いです。井上九段に見解をうかがったところ「△3四角の局面は寄ってないように思います」とのこと。すると、第1図は後手が良かった可能性があります。
ただし、「現実的には(▲4七角に対して△同歩成▲同金から玉が)下がるんですよね。いい勝負そうだから下がりますよね」と渡辺竜王が感想戦で話していたように、はっきりした勝ちを読み切らないと△3七玉は危険なので指しにくい面があります。今後の研究が待たれます。いずれにしても、実戦的には▲4七角は勝負手でした。
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2012年11月 9日 (金)

ご観戦ありがとうございました

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本局の青島たつひこ氏による観戦記は読売新聞朝刊にて11月25日から掲載予定です。お楽しみにお待ち下さい。
ご観戦ありがとうございました。

感想戦(2)

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(大盤解説を終えた佐藤(天)七段も感想に聞き入る)

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(感想戦は20時30分頃に終了)

感想戦(1)

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(加藤九段が▲1四角(101手目)で▲4七角と打つ変化を語りかけ感想戦はスタート)

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(まだ対局の興奮冷めやらぬ対局室。両対局者は井上九段の意見に耳を傾ける)

終局直後

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―― かなり際どい終盤だったように思えたのですが。

渡辺 そうですね。ちょっと最後まで……。

―― 寄せられる可能性があったと?

渡辺 中盤以降はずっとその可能性がありました。

―― 相当、苦しいというか危険な将棋という印象だったのですか?

渡辺 そうですね。後手番なので仕方ないのですが、それにしても守勢になってしまったので。

―― 最後はどのへんで勝ちだと?

渡辺 △3三桂(104手目)と跳んで入玉がようやく見えてきたので。入玉かどうかは別にして自玉が寄らなくなったので。

―― 防衛にあと1勝ですが。

渡辺 そうですね。また頑張りたいと思います。


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―― 控室では追い詰めたという声もありましたが?

丸山 ちょっと桂跳ねがまずかったですね。▲2五桂(57手目)が。▲3八金(89手目)△3六歩でちょっと足りなくなったかなと。

―― 序盤からかなり工夫されていて感心したのですが

丸山 こういった指し方もあるかなと思っていたので。

―― 作戦的にはまずまずだったのでは?

丸山 そうですね。主導権はあるので。ただよく分からないです。△5四金と上がられてですね。

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渡辺竜王勝利

Ryuou201211080101_106_2 渡辺明竜王に丸山忠久九段が挑戦する第25期竜王戦七番勝負第3局は18時54分、106手で渡辺竜王の勝ちとなりました。消費時間は丸山7時間59分、渡辺7時間52分。第4局は11月20・21日(火・水)、滋賀県近江八幡市「ホテルニューオウミ」で行われます。

大逆転か

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▲1四角を見て加藤九段は「あれれれれ、なんで4七から角を打たなかったんだろう。これは大逆転です」と話す。渡辺竜王は▲1四角にスッと2筋の歩を取り払った。

同じ頃、ニコニコ生放送の中村修九段からも「大逆転」とのフレーズが聞こえた。

丸山九段優勢

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※棋譜コメントより抜粋
△2五金▲3六歩△同玉に▲4五銀や▲4七角が検討されている。▲4七角は△同歩成なら▲同金△3五玉▲3六歩△3四玉▲4五銀と押し返せる。これは先手が勝ちそうだ。▲4七角に△3七玉も▲2五竜から寄せられそうだ。

■ニコニコ生放送■
中村修九段>これは金合い以外では▲2三歩成ですので、△2五金とします。しかし▲3六歩△同玉に▲1四角で寄りでしょう。

2五に金合いは先手が勝ち筋。控室では△2五香と安い駒を合駒する手はどうかと言われている。△2五香に▲4五角や▲2三歩成がが検討されている。

丸山九段 残り2分

残り2分まで考えて丸山九段は1五に飛車を成り帰った。丸山九段は時間とも戦わなければならない。渡辺竜王は▲1五飛成までの局面で30分以上残している。

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(▲1五飛成を映し出すモニター)

▲2五歩に渡辺竜王の指し手は?

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▲2五歩に大盤解説会場から戻った佐藤(天)七段は「僕は▲3六金しかやっていなくて考えていなかったです。渡辺さんも▲3六金を中心に考えていたのではないでしょうか」と話す。「そうだよね。そう思うよね」と加藤九段が相槌を打ち検討が始まった。

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(△2五同玉か△3五玉か。「第一感は△3五玉と指したいけど」と加藤九段。しばしあって渡辺竜王は△3五玉を着手した)

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