ポイントになった局面 ポイントになった局面は、130手目の△6九竜。「△6九竜では△4八竜のほうが数倍良かったですね。むしろ有望だったか・・・」と木村八段。135手目の▲6六桂を見落としていたようだ。△4八竜以下は▲5六金に△8三香と進み、その後20分ほど検討された結果、難解ではあるが後手もやれるようだ。第2局は9月3日(水)に行われる。
終局後の対局室 対局室に、控え室にいた検討陣が次々に入室する。雷も、終局と共に大人しくなった。 終局直後の羽生名人。勝ったものの表情は厳しい。 力ない声で感想戦を行う、木村八段。 時間が経つにつれて、対局室に人が増えていく。 画面に映る、感想戦が行われている盤面。下側の木村八段の駒が乱れている。
木村八段、投了 189手目から191手目までの指し手▲9二馬△同 香▲8一金23時41分、191手目の▲8一金で木村八段が投了した。羽生名人は持ち時間を2分残していた。以下、受けるには△9一銀と駒柱を再度完成させるしかないが▲同金と取り、その後受けたとしても一手一手。先手玉は馬付の穴熊なので、希望が見えず投了はやむ得ない。
188手目までの局面 179手目から188手目までの指し手▲同銀成△同 玉▲6二飛△9二金▲8一馬△8四銀▲9六桂△9五銀▲7二飛成△9三玉現局面で、駒柱完成!「9筋で駒柱ができるとは珍しい」数手前から、「駒柱か?9筋で駒柱か?もしかして8筋でも・・・」と控え室では大盛り上がり。
178手目までの局面 169手目から178手目までの指し手▲同飛成△同 銀▲同 馬△8四飛▲7二銀△9三玉▲8三銀打△8二歩▲7一馬△8三飛木村八段は1分将棋の中粘る。172手目の△8四飛の局面は少し先手が嫌な形だったが・・・
168手目までの局面 158手目から168手目までの指し手△8三銀▲4四角△4三金▲7二成桂△同 飛▲同銀成△同 銀▲6二角成△8二玉▲4一△6一銀打粘る木村八段。決めに行く羽生名人。控え室では、停電の心配をしている。
157手までの局面 148手目から157手目までの指し手△7四歩▲5六馬△8五歩▲同 銀△同 香▲3四馬△8二飛▲7八馬△2九龍▲6一銀羽生名人の持ち時間を3分残していたが、この手の▲6一銀で1分使い、残り2分。対して木村八段は148手目の△7四歩のところで1分将棋に入ったようだ。
147手までの局面 136手目から147手目までの指し手△6三玉▲4一馬△7三玉▲7四馬△7二玉▲4七馬△7九龍▲7四桂△9二飛▲6二桂成△7三玉▲6三歩137手目の▲4一馬から▲7四馬、▲4七馬がまるで稲妻のような馬の動き。今日の天気にぴったりである。147手目の▲4七馬をグリグリっと指す羽生名人。控え室では「かっこいいなぁ」の声。147手目の▲6三歩の時、対局室の大きな窓一面から雷の光が入り込んできて、まるでドラマのような光景だった。雷は絶え間なく鳴り響いている。