カテゴリー「第21期竜王戦挑決第1局」の記事

2008年8月30日 (土)

ポイントになった局面

080829130 ポイントになった局面は、130手目の△6九竜。
「△6九竜では△4八竜のほうが数倍良かったですね。むしろ有望だったか・・・」と木村八段。135手目の▲6六桂を見落としていたようだ。
△4八竜以下は▲5六金に△8三香と進み、その後20分ほど検討された結果、難解ではあるが後手もやれるようだ。

第2局は9月3日(水)に行われる。

終局後の対局室

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対局室に、控え室にいた検討陣が次々に入室する。
雷も、終局と共に大人しくなった。
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終局直後の羽生名人。勝ったものの表情は厳しい。
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力ない声で感想戦を行う、木村八段。
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時間が経つにつれて、対局室に人が増えていく。
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画面に映る、感想戦が行われている盤面。下側の木村八段の駒が乱れている。

木村八段、投了

080829191 189手目から191手目までの指し手
▲9二馬△同 香▲8一金

23時41分、191手目の▲8一金で木村八段が投了した。羽生名人は持ち時間を2分残していた。
以下、受けるには△9一銀と駒柱を再度完成させるしかないが▲同金と取り、その後受けたとしても一手一手。先手玉は馬付の穴熊なので、希望が見えず投了はやむ得ない。

188手目までの局面

080829188 179手目から188手目までの指し手
▲同銀成△同 玉▲6二飛△9二金▲8一馬△8四銀▲9六桂△9五銀▲7二飛成△9三玉

現局面で、駒柱完成!「9筋で駒柱ができるとは珍しい」数手前から、「駒柱か?9筋で駒柱か?もしかして8筋でも・・・」と控え室では大盛り上がり。

178手目までの局面

080829178 169手目から178手目までの指し手
▲同飛成△同 銀▲同 馬△8四飛▲7二銀△9三玉▲8三銀打△8二歩▲7一馬△8三飛

木村八段は1分将棋の中粘る。172手目の△8四飛の局面は少し先手が嫌な形だったが・・・

2008年8月29日 (金)

168手目までの局面

080829168 158手目から168手目までの指し手
△8三銀▲4四角△4三金▲7二成桂△同 飛▲同銀成△同 銀▲6二角成△8二玉▲4一△6一銀打

粘る木村八段。決めに行く羽生名人。

控え室では、停電の心配をしている。

157手までの局面

080829157 148手目から157手目までの指し手
△7四歩▲5六馬△8五歩▲同 銀△同 香▲3四馬△8二飛▲7八馬△2九龍▲6一銀

羽生名人の持ち時間を3分残していたが、この手の▲6一銀で1分使い、残り2分。対して木村八段は148手目の△7四歩のところで1分将棋に入ったようだ。

147手までの局面

080829147 136手目から147手目までの指し手
△6三玉▲4一馬△7三玉▲7四馬△7二玉▲4七馬△7九龍▲7四桂△9二飛▲6二桂成△7三玉▲6三歩

137手目の▲4一馬から▲7四馬、▲4七馬がまるで稲妻のような馬の動き。今日の天気にぴったりである。147手目の▲4七馬をグリグリっと指す羽生名人。控え室では「かっこいいなぁ」の声。
147手目の▲6三歩の時、対局室の大きな窓一面から雷の光が入り込んできて、まるでドラマのような光景だった。雷は絶え間なく鳴り響いている。

135手目までの局面

080829138  130手目から135手目までの指し手
△6九龍▲3三歩△8三香▲3二歩成△同 金▲6六桂

「羽生さんが勝ちそうな雰囲気です」と藤井九段。後手玉は寄るのか寄らないのか。

22時15分頃の控え室の様子

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二面使って、検討も盛り上がっている。
外も、雷がゴロゴロゴロゴロと尋常じゃない鳴り方をしていて、たまに光が部屋の中にまで入ってくる。

116までの局面

080829116 106手目から116手目までの指し手
△5三金引▲4六歩△3四銀▲2一角成△2三銀▲3一馬△4二金▲2二銀△4三玉▲1三銀成△3四銀

22時頃の局面。残り時間は羽生名人23分、木村八段26分。
107手目の▲4六歩を指す羽生名人のテレビ画面に映る手つきは、グッと盤に押し付けるような感じだった。そして116手目の△3四銀を指す木村八段の駒音は「ピシッ!」と対局室の外にもハッキリと聞こえるほど、高かった。

105手目までの局面

080829105 99手目から105手目までの指し手
▲6六飛△5七歩▲6四飛△同 歩▲1二角△3三玉▲5五歩

21時半頃の局面。残り時間は羽生名人43分、木村八段36分。
99手目の▲6六飛は、20分考えて指された。101手目の▲6四飛は7分。対して後手の木村八段の指し手は早い。

98手目までの局面

08082998 91手目から98手目までの指し手
▲6四歩△同 角▲3五角△3二桂▲3四歩△同 玉▲6八角△3五歩

21時頃の局面。残り時間、羽生名人1時間3分、木村八段37分。この次の手を考慮中に、羽生名人の残り時間は1時間を切った。
94手目の△3二桂のところで、控え室では△3四金が検討されていた。本譜の△3二桂は「相手の読みをはずす手」のようだ。

少し前よりも遠ざかったものの、相変わらず外では雷がなり、光っている。雨音も強い。

90手目までの局面

08082990 81手目から90手までの指し手
▲2四銀△同 歩▲3三歩△4三金▲3六飛△3五歩▲5六飛△4五銀▲2六飛△3三玉

先手の飛車が右に左に行ったり来たり。84手目の△4三金など、後手は「相手の読みをはずす手」が多いようだ。先手が攻めきるのも大変、しかし後手が受け切るのも大変、との検討陣は評価。

高校竜王戦決勝の貴重な棋譜用紙

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8月26日(火)・27日(水) に行われた、第21回全国高等学校将棋竜王戦(主催:読売新聞社、日本将棋連盟)の決勝戦で、審判長である谷川浩司九段が立会人を務め、記録もとったようです。
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これが、谷川九段の書いた棋譜。
この棋譜用紙を見た控え室にいた検討陣は「え?え?!谷川九段が??!」と身を乗り出して、棋譜用紙を覗き込んでいました。

80手までの局面

08082980 75手目から80手目までの指し手
▲3五銀△5六歩▲3八飛△3六歩▲1七桂△1六銀

20時頃の局面。消費時間は羽生名人3時間、木村八段4時間1分。現局面の△1六銀を考えている最中に、木村八段の持ち時間は1時間を切った。

雷がゴロゴロ鳴り始め、窓の外はピカピカ光っている。昨夜も夜中まで雷が鳴っていたし、最近雨と雷が多い。

対局再開後の控え室の様子

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夕食休憩が終わり、対局が再開された数分後に控え室に現れ、初手から将棋を並べる深浦王位と村山五段。
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その後、夕食から戻ってきた棋士たちと、さらに佐藤天四段が加わり、控え室も賑わってきた。

夕食休憩時の様子

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夕食休憩時の局面。
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18時20分頃には対局室に戻り、読みふける木村八段。
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夕食休憩に入った直後の控え室。

夕食休憩時の局面

08082974 63手目から74手目までの指し手
△3五歩▲2八飛△2四銀▲5四歩△同 金

ここで夕食休憩に入った。夕食休憩は18時10分から19時まで。消費時間は羽生名人2時間40分、木村八段3時間52分。夕食の注文は、両対局者なし。

羽生名人が、ここで28分考えての夕食休憩。控え室での第1候補手は▲3五銀。それを言い残し、検討陣も夕食を食べに控え室を後にした。
72手目の▲5四歩に対して45分考えて指された△同金が以外な手で「勝負手と言えそうですね」との声。

17時40分頃の控え室

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渡辺竜王と、数分前に控え室に現れた戸辺四段が、雑談を交えながらの検討。

69手目までの局面

08082969 62手目から69手目までの指し手
△同香▲2五歩△同銀▲5五歩△同 歩▲5八飛△8六歩▲同 銀

16時半頃の局面。消費時間は羽生名人2時間、木村八段1時間43分。両対局者の様子は、羽生名人は眉間にしわが寄り険しい表情、木村八段は前傾姿勢で局面に没頭していた。

65手目の▲5五歩に対して、木村八段は47分考えて△同歩と指した。その後、67手目の▲5八飛や69手目▲8六同銀は意外な手で「先手自信なし」と控え室の見解。

夕方の控え室の様子

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勝又六段、上田女流二段も控え室に訪れました。

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その後、矢内女王・女流名人、本田女流二段、中村(真)女流初段も研究会の合間に控え室に訪れ、女性が多い夕方の控え室。最近は、このように控え室に女流が顔を出すことも多くなってきました。

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本日使用の駒は、金井静山作の水無瀬。

勝利者予想アンケート

当ブログの右下で「勝利者予想アンケート」が行われています。本局、第21期竜王戦挑戦者決定三番勝負第1局は、羽生名人が勝つのか、または木村八段が勝つのかみなさん予想してみてください。投票結果もすぐに見ることができます。

14時頃の控え室

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先崎八段、鈴木八段、田村六段が対局の合間に控え室に来て、局面の映っているテレビを見ながら検討してる。他に上野五段も研究に来ています。
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控え室にあるテレビ

61手目までの局面

08082961 54手目から61手目までの指し手
△同 歩▲3五歩△2五桂▲3四歩△3三歩▲同 歩成△同 銀▲1四歩

58手目の△3三歩が14時頃の局面。消費時間は羽生名人1時間3分、木村八段1時間21分。
▲1四歩までの現局面は「(考慮時間)1時間級の局面だね。僕は△1四同香と取る勇気はないです」と控え室で鈴木八段。

開戦!

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49手目から53手目までの指し手
▲6五歩△7三角▲2五桂△3三桂▲1五歩

52手目の△3三桂を16分考えて指した木村八段に対し、羽生名人は間髪いれずに▲1五歩と指し、12時20分、ついに開戦!

対局開始

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12時57分頃、両対局者は盤の前に座っていた。羽生名人は、お盆の上に乗っている飲み物やコップを配置し直したりしていた。木村八段は扇子を膝の上に刺し、それを支えにしながらあごに手を当てて考えていた。
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記録係りの「時間になりました」の声に、羽生名人はしばらく前傾姿勢で考え、その後「そっかあ」とつぶやきながら姿勢をただし▲6五歩と指した。
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扇子で右手を支え、あごに手を当てて考える木村八段。動きはあまりない。

昼食休憩時の対局室の様子

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昼食休憩時の対局室の様子

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木村八段の懐中時計。

40手目までの指し手

08082940 31手目から40手目までの指し手
▲8八玉△2二玉▲4六銀△5三銀▲3七桂△7三角▲2六歩△2四銀▲1六歩△1四歩

対局の合間に、渡辺明竜王、鈴木大介八段、田村康介六段などが入れ替わり立ち代り控え室に現れ「典型的な定跡型ですね」と言いながら対局室に戻っていった。

30手目までの指し手

08082930 21手目から30手目までの指し手
▲3六歩△4四歩▲6七金△7四歩▲3七銀△6四角▲6八角△4三金▲7九玉△3一玉

両対局者、黙々と矢倉に組んでいく。23手目の▲6七金右で8分考えて羽生名人は指した。

20手目までの局面

08082920 11手目から20手目までの指し手
▲5八金△3二金▲7八金△4一玉▲6九玉△5二金▲7七銀△3三銀▲7九角△3一角

この局面までの消費時間は、羽生名人が12分、木村八段が3分。羽生名人は小刻みに時間を使っているが、木村八段の指し手は割と早い。

10手目までの局面

08082910 初手から10手目までの指し手
▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩▲6六歩△6二銀▲5六歩△5四歩▲4八銀△4二銀

本局は相矢倉になりました。じっくりとした、将棋になりそうです。

10時、対局開始

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30秒ほどあごに手を当てながら考えて、初手▲7六歩を指す羽生名人。

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4、5分考えてから、駒に力を送り込むような手つきで2手目△8四歩を指す木村八段。

対局開始を待つ両対局者

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植木祐斗2級による振り駒。「歩」が三枚で羽生名人の先手と決まった。

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対局開始までの時間、羽生名人はメガネを拭いたり、腕時計を盤の前に置いたり、飲み物をコップに移し変えて飲んだり、すべてゆっくりとした動作で行いながら待っていた。
対して木村八段は、盤を見つめたり瞑想をしたりしながら気合みなぎる表情になっていった。

対局開始前の様子

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9時40分頃、東京将棋会館2階にある自動販売機で飲み物を買っていた、木村一基八段。45分頃には対局室に入り、懐中時計を盤の前に置いて瞑想をしていた。

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50分頃、羽生善治名人が入室。「お盆とコップをお願いします」と記録係りに頼み、ゆっくりと着座した。そして、深呼吸を繰り返し息を整えていた。駒を、一枚一枚ゆっくりと並べていた。

2008年8月28日 (木)

挑戦者決定三番勝負第1局

8月29日10時~、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で、第21期竜王戦挑戦者決定三番勝負第1局が行われます。

対局に挑むのは、1組2位の木村一基八段と1組5位の羽生善治名人。木村八段は、昨年に続いての挑決出場。そして、羽生名人は、2003年以来の挑決出場。また、両者、9月から始まる第56期王座戦でも五番勝負を戦うとあって、その気合は、並々ならぬものがあるでしょう。

このブログでは、棋譜中継ではお伝えできない部分を画像を交えて掲載しますので、どうぞお楽しみに。

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