116までの局面 106手目から116手目までの指し手△5三金引▲4六歩△3四銀▲2一角成△2三銀▲3一馬△4二金▲2二銀△4三玉▲1三銀成△3四銀22時頃の局面。残り時間は羽生名人23分、木村八段26分。107手目の▲4六歩を指す羽生名人のテレビ画面に映る手つきは、グッと盤に押し付けるような感じだった。そして116手目の△3四銀を指す木村八段の駒音は「ピシッ!」と対局室の外にもハッキリと聞こえるほど、高かった。
105手目までの局面 99手目から105手目までの指し手▲6六飛△5七歩▲6四飛△同 歩▲1二角△3三玉▲5五歩21時半頃の局面。残り時間は羽生名人43分、木村八段36分。99手目の▲6六飛は、20分考えて指された。101手目の▲6四飛は7分。対して後手の木村八段の指し手は早い。
98手目までの局面 91手目から98手目までの指し手▲6四歩△同 角▲3五角△3二桂▲3四歩△同 玉▲6八角△3五歩21時頃の局面。残り時間、羽生名人1時間3分、木村八段37分。この次の手を考慮中に、羽生名人の残り時間は1時間を切った。94手目の△3二桂のところで、控え室では△3四金が検討されていた。本譜の△3二桂は「相手の読みをはずす手」のようだ。少し前よりも遠ざかったものの、相変わらず外では雷がなり、光っている。雨音も強い。
90手目までの局面 81手目から90手までの指し手▲2四銀△同 歩▲3三歩△4三金▲3六飛△3五歩▲5六飛△4五銀▲2六飛△3三玉先手の飛車が右に左に行ったり来たり。84手目の△4三金など、後手は「相手の読みをはずす手」が多いようだ。先手が攻めきるのも大変、しかし後手が受け切るのも大変、との検討陣は評価。
高校竜王戦決勝の貴重な棋譜用紙 8月26日(火)・27日(水) に行われた、第21回全国高等学校将棋竜王戦(主催:読売新聞社、日本将棋連盟)の決勝戦で、審判長である谷川浩司九段が立会人を務め、記録もとったようです。 これが、谷川九段の書いた棋譜。この棋譜用紙を見た控え室にいた検討陣は「え?え?!谷川九段が??!」と身を乗り出して、棋譜用紙を覗き込んでいました。
80手までの局面 75手目から80手目までの指し手▲3五銀△5六歩▲3八飛△3六歩▲1七桂△1六銀20時頃の局面。消費時間は羽生名人3時間、木村八段4時間1分。現局面の△1六銀を考えている最中に、木村八段の持ち時間は1時間を切った。雷がゴロゴロ鳴り始め、窓の外はピカピカ光っている。昨夜も夜中まで雷が鳴っていたし、最近雨と雷が多い。
対局再開後の控え室の様子 夕食休憩が終わり、対局が再開された数分後に控え室に現れ、初手から将棋を並べる深浦王位と村山五段。 その後、夕食から戻ってきた棋士たちと、さらに佐藤天四段が加わり、控え室も賑わってきた。
夕食休憩時の局面 63手目から74手目までの指し手△3五歩▲2八飛△2四銀▲5四歩△同 金ここで夕食休憩に入った。夕食休憩は18時10分から19時まで。消費時間は羽生名人2時間40分、木村八段3時間52分。夕食の注文は、両対局者なし。羽生名人が、ここで28分考えての夕食休憩。控え室での第1候補手は▲3五銀。それを言い残し、検討陣も夕食を食べに控え室を後にした。72手目の▲5四歩に対して45分考えて指された△同金が以外な手で「勝負手と言えそうですね」との声。