2019年12月 6日 (金)

豊島名人が封じる

Ryuou20191206010154

18時、豊島名人が封じ手の意思表示をしました。55手目に使った時間は45分。1日目の消費時間は、▲豊島3時間35分、△広瀬3時間28分。対局は明日の9時に再開されます。
封じ手予想は▲6五歩の一択で固まっています。
「すごい将棋ですね。最新の将棋で、私はまったく理解できないんですけど、対局者には共通認識になっているんでしょう。特に△2三金と▲4五銀のやり取りは深すぎて、糸谷さんに解説してもらっても分からないところがあります。お互いに駒得、手得よりも陣形のバランス重視ということなんでしょうけど、それが主流というのは驚きです」(鈴木九段)
「私にとって、興味がある将棋になりました。飛車先保留が生きるかどうか難しいとされているなかで、豊島名人がどう生かすかが注目されるテーマです。歩得と桂得の実利、どちらが生きるかがポイントでしょう」(糸谷八段)
「▲6五歩しかないでしょう。△8四飛のときにどうするか。広瀬竜王も十分に戦えるので、ねじり合いが続きそうです。1日目は意外な手が多く、豊島名人の銀の使い方が印象的でした。手損は関係ないんですねぇ」(藤原七段)
「▲6五歩△8四飛▲2五歩が普通なんですけど、そこで後手が何をやるかですね。△2三金はそういう感覚なのかとびっくりしました。戦い方が一手一手、難しい。現地で見ていると楽しいです」(里見香女流四冠)
「▲6五歩以降は△8四飛▲2五歩と予想しています」(宮嶋三段)