2014年10月16日 (木)

明日の展望

盛況だった前夜祭も閉幕。明日から始まる第1局について、三人の棋士に展望をうかがった。

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佐藤「糸谷七段は初挑戦で初めての海外ということがあり、緊張もあるが、物おじしないタイプなので普段通り指されるのでは。世代間対決で、接戦になるのではないかと思う。森内さんは腰が重いがっちり受けるタイプ。糸谷さんは薄い陣形のときに修復や手入れがうまい。早指しだったが、最近は時間を使っている。どういう配分にするかがポイントだと思う。二人とも慎重に一歩ずつ進むタイプ。戦型は相居飛車が多いが、前例の少ない将棋になりやすいと思います」

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野月「角換わり系が本線。横歩取りもあるかも。糸谷七段が得意なのでそうなりやすいでしょう。少し前に森内さんに会ったときは糸谷七段のことを『ほとんど分からない』と話していました。糸谷ペースにしたくないと考えているのでは。第1局で外していくのかどうか、どういう立場で向かうか注目したい」

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稲葉「糸谷七段は角換わりや一手損角換わりを得意にしています。森内竜王は何でもやります。
二人とも受けの棋風ですが、森内竜王はずっと受けることのできるタイプです。糸谷七段はバランスが取れている。糸谷七段が攻める展開になりやすいと思います」

(取材・書き起こし=銀杏)