2010年12月14日 (火)

羽生名人、角を手放す

Ryuou2010121463

羽生名人が▲4六角と打った局面。先手は角で後手陣を牽制。
角を先に手放すのは勇気がいるが打ったからにはなんらかの
戦果をあげなければならない。後手は角を手持ちにしたまま、
打つぞ・打つぞとプレッシャーをかけることができる。
▲4六角までの消費時間は▲羽生3時間27分△渡辺2時間8分。

「▲4六角は好位置ですが少し早い気もします。▲7五歩から左辺
を狙う意味と、後手の玉頭にプレッシャーをかける狙いがあります。
厳しい狙いが無いと角を先に手放すリスクが大きいですからね。ま
ずは序盤の勝負手といった気がします」(阿久津主税七段)。

(吟)