2010年10月26日 (火)

破られた沈黙

16時8分。控え室で検討する森内九段、森下九段、中村女流1級らが見守る中、渡辺竜王は△1五同香(図)を着手した。

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この一手に対し渡辺竜王が費やした時間は、実に1時間27分に及ぶ。△1五同香に、羽生名人はさほど時間を使わず▲6五銀を着手。検討では、ここでいい手がないと「後手が苦しくなるかもしれない」と言われていた。検討で盤上に提案される後手の手が、ことごとく先手につぶされてしまうのだ。渡辺竜王は長考の中、うまい手段を見出すことができたのだろうか。

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