2009年11月26日 (木)

53手目▲7七同桂までの局面 日浦七段の見解

20091126_53_3 渡辺竜王が▲7四歩と攻めを催促したのに対して、森内九段は△7七歩とたたきました。こうなれば後手としては攻め続けるよりありません。問題は▲7三歩成とされた時に飛車を捨ててでも攻め続けるのか、いったん飛車を逃げることになるのか。予想手順は▲7七同桂に△同桂成▲同銀△5六銀▲同歩△8五桂▲8六銀△9五香▲7三歩成。ここで△7七歩が利くか。▲8二とと飛車を取って△7八歩成▲同玉となっても、後手容易でないような気がします。持ち駒に歩がなくなると飛車の王手の時に△4一歩と打てなくなるのがつらいところです。また、▲7三歩成に△9二飛や△8一飛と逃げる手もありますが、どちらも▲7四角が厳しい手になりますし、いったん▲6八玉と上がれば先手玉もしばらくは安泰です。

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