夕食休憩

18時、久保王将が17分使って夕食休憩に入りました。消費時間は▲久保3時間44分、△広瀬3時間6分。夕食の注文は、広瀬八段がうな重、赤だし(ふじもと)、久保王将が親子丼上(ほそ島や)。対局は18時40分に再開されます。
(親子丼上)
(うな重)
終盤戦へ

久保王将が▲6一角を決断し、速いペースで指し手が進みました。△6二飛▲5二角成△同飛▲6三金。

両取りですが、先手はコビンが開いています。中継室で検討していた中川大輔八段、対局を終えた杉本昌隆七段は、△6五銀▲5二金(▲6五同銀は△3二飛から玉頭を攻められ、先手の左辺の金銀が遊ぶ)△7三角を中心に検討していました。シンプルな王手ですが、先手は持ち駒が飛車だけなので、簡単には受かりません。

実戦は、▲6三金に△5一飛▲6四金△8二角でした。

▲5五銀は飛車を生かして△5四歩と狙われます。中継室では、▲7三銀とごつく受けてどうかといわれています。

両者の著作
東京・将棋会館の1階売店より、両者の著作をご紹介します。
(広瀬八段は四間飛車穴熊を武器に王位のタイトルを獲得した。浅川書房の『四間飛車穴熊の急所2』は、難敵の居飛車穴熊対策を解説している)
(久保王将の『久保利明の最強振り飛車戦略―角交換振り飛車の久保システム』(木本書店)。2010年、石田流と中飛車を原動力に、棋王・王将の二冠を達成した)
久保王将は今年8月に『さばく! 振り飛車教室』(浅川書房)を出す予定です。
浅川書房のHPによれば、「四間飛車から相振り飛車まで、序盤から終盤まで──振り飛車を指すうえでひと通り知っておきたい基本」を初心者から有段者向けに解説したもので、細かい定跡よりも振り飛車の感覚、手の流れの習得に重点を置いたようです。
広瀬八段の揺さぶり

図は▲3六歩と突いたところ。先手は銀冠に組めれば理想的ですが、この瞬間は玉のコビンが開いて怖いです。広瀬八段は△7二飛と揺さぶりました。

桂頭を受けるには▲6六銀と戻るしかないですが、△6五歩が積極的でした。

▲同銀は△7三桂で銀が捕まり、▲5七銀は△7五歩から桂頭が受かりません。本譜の▲6五同桂で桂を手順にさばけたようですが、△6四銀に手が難しいです。

後手の狙いは△6二飛から△6五銀。▲8六歩から飛車をさばくのは遅く、後の△6四角が王手飛車のラインに入ることもあって間に合いません。▲6一角は△6二飛▲5二角成△同飛▲6三金。一見、両取りがかかっているようですが……。

△5一飛▲6四金△8二角▲5五銀△5四歩、また△3二飛▲6四金△3五歩で、後手がいずれも指せそうです。


いずれの順も、玉のコビンを角で狙うのがよい切り返しになります。このままリードを奪えば、△7二飛から△6五歩が、先手玉のコビンが開いたことに目をつけた好手順だったことになりそうです。




