居飛車の反撃 先手は、ついに8九の桂を成り込むことに成功しました。ただ、後手も黙っていません。上図から△5五歩▲4七銀引△7六歩と進んで下図。 △7六歩と中空に垂らしたのが味わい深い手で、(1)△7七歩成と(2)△7三桂の狙いがあります。先手としては、いきおい▲7六同飛と取り返したいところですが、それには△7五銀と引く手が飛車桂両取りになってピッタリです。 (昼食休憩再開後の橋本八段)
田村康介七段が来訪 15時40分頃、本局の読売新聞観戦記の解説役を務める田村康介七段が中継室に顔を見せました。田村七段と鈴木九段は、故・大内延介九段門下の兄弟弟子という間柄です。 (「鈴木流ならこうやる」と明快な口調で記者に解説中)
振り飛車のさばき 再開後の一手は▲7二歩。51分の長考でした。△同飛と取らせることにより、▲7七桂に△8六飛と走られる手を防いでいます。実戦は▲7二歩以下、△同飛▲7七桂△8二飛▲8五桂と進んで下図。 「振り飛車は左桂のさばきが命」といわれるほどで、振り飛車党にとっては腕の見せどころという場面を迎えています。現局面で△8四歩なら、▲7三桂成△同桂▲7四歩と切り返すことができます。また、先手は機を見て▲4五歩~▲2六角と右辺から動く手段を視野に入れています。