2020年10月10日 (土)

Dsc_3593

Dsc_3597

Dsc_3600

Dsc_3602(森内九段とも意見をかわした)Dsc_3612(感想戦は17時30分過ぎに終了した)

Dsc_3617

Dsc_3622

本局の中継は以上で終了となります。ご観戦いただき、ありがとうございました。第2局は10月22・23日に名古屋市「亀岳林 万松寺」で指されます。そちらもお楽しみに。

Dsc_3505(終局直後)Dsc_3508(快勝した豊島竜王)

Dsc_3513(敗れた羽生九段)

【豊島竜王のインタビュー】

――本局の感想をお願いします。

「激しい戦いになって、難しい将棋だったと思う」

――矢倉戦で△7四歩から△7三桂を急ぐのは事前の構想と思いますが、矢倉になると考えていたのでしょうか。

「矢倉になったらこのように指すつもりでした」

――△2七歩のあたりはどのような感触でしたか。

「このあと先手の指し方がいろいろあってよくわかっていなかった。あとで叩くと横に逃げられる展開が気になったので叩くところと思いました。そのあとのところは難しいと思いました」

――形勢に自信をもったのは?

「昼食休憩のあたりは手の調子はいいと思ったのですが、具体的にどう指すのかは難しいのでよくわからないまま指していました」

――いままでの竜王戦七番勝負の最短手数の記録は66手でした。大幅更新になるのですが、それについてはいかがでしたか。

「20手くらいで終盤になっているので、短手数でしたが、難しい将棋というかいろいろと考えないといけない将棋だと思いました」

――次局への抱負をお願いします

「第2局から先後が決まるので、しっかり準備して臨みたいです」

【羽生九段のインタビュー】

――本局の感想をお願いします。

「駒がぶつかったあとにいくつかの分岐があったと思う。そのあたりの選択に問題があったかもしれません。調べてみないとわかりませんが、本譜の順はさえなかったと思います」

――封じ手の周辺はいかがですか。

「封じ手は歩を取るか、桂を取るか悩んだのですが、わかりませんでした。かなり悩みました。2日目に入って▲6三歩△5二金右のあと思わしい手がなくて、少し悪いのかもしれません」

――50手台での終局でした。

「最初からかなりの決戦になったので、そういう決着もあると思いました」

――次局以降の抱負をお願いします。

「また、気持ちを新たに頑張りたいと思います」

20201010a

豊島将之竜王に羽生善治九段が挑戦する第33期竜王戦七番勝負第1局は、16時12分に52手で豊島竜王の勝ちとなりました。消費時間は▲羽生6時間42分、△豊島7時間4分。
第2局は10月22・23日に名古屋市「亀岳林 万松寺」で指されます。
52手は竜王戦七番勝負での最短手数での終局となります(これまでの最短手数局は、第12期の第1局▲鈴木大介六段-△藤井猛竜王戦)。

2020100947図は▲6四馬と歩を取ったところ。△6七歩が厳しいため、豊島竜王が優勢になりました。すぐに終局してもおかしくありません。

Dsc_3429(対局再開時の羽生九段。このあと、何か誤算があったかもしれない)

Dsc_3462(豊島竜王は優勢なうえに方針が分かりやすい。白星スタートになりそうだ)