1日目を振り返る 阿久津八段に1日目の戦いを振り返ってもらいました。ーーーーーーーーー午前中から歩がぶつかり、激しくなるかと思いましたが、△1五角から△4二角が読みの入った手で、先手が2筋から攻めてくる変化を消し、うまいバランスの取り方でした。その後も戦いになる変化が水面下でありましたが、実戦は互いに間合いをはかるジリジリとした展開になった、という1日目でした。明日は両者の読みが合えば戦いになるかもしれません。間合いをはかる展開が昼まで続く可能性もありますが、動かす駒も少なくなってきています。(阿久津八段)ーーーーーーーーー (昼食休憩明けの豊島竜王)
精査が必要 昼食休憩明けから7手しか進んでいません。一手一手が重い将棋になりました。図の局面では▲6六銀が有力とみられています。銀を上がれば、▲5五歩、▲7五歩、▲7七桂など攻めの手がいくつも生じます。ただ、▲6六銀は後手に誘われている感もあるので、指すにしても時間をかけて精査したいところです。「ここで封じ手になる」との声もあります。 (竹部女流四段が検討に加わった。図から▲7五歩を検討している)