広瀬八段が優位に立つ 図は20時40分過ぎの局面です。▲3二桂成が▲2三金△同玉▲3三成桂以下の詰めろで、受けづらい形です。後手は△2九竜と入る手を指すための猶予をもらえそうにありません。広瀬八段が頭一つ抜け出したようです。 (広瀬八段)
飛車の取り合いに 図は19時50分過ぎの局面。81手目の▲4四桂から△4二金▲4七金△3八角▲4六金△2九角成▲4五桂△同銀▲同金と進みました。お互いに飛車を持ち合って、一気に終盤戦の雰囲気です。先手に手番がくれば、▲4三歩や▲2三歩が厳しい攻め。後手としては現局面で王手角取りに△2八飛と打つ手が目につきますが、以下▲7八歩に△2六飛成では、▲4三歩で先手の攻めが速そうです。佐藤九段は何かよい順を見いだせるでしょうか。 (佐藤九段)
桂打ちで切り込む 夕食休憩が終わり、対局が再開されました。図は18時50分過ぎの局面。▲4四桂と打って、後手の4六飛の可動域を狭めながら後手の玉そばの金を狙ったところです。対して△4四同銀は▲4七歩で、後手の飛車が4筋から動けば▲4四角と銀を取ることができます。また、後手が3二金をかわして4四桂が盤上に残れば、後の攻めやすさが違います。部分的には先手の攻めがうるさそうですが、先手は自玉の薄さが不安材料で、形勢は依然として難しそうです。 (広瀬八段)
夕食休憩 この局面で広瀬八段が21分使ったところで18時になり、夕食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲広瀬3時間16分、△佐藤3時間10分。夕食の注文は、佐藤九段が「にぎり・特上(玉子をしめさばに変更)」(千寿司)、広瀬八段が「チキンカツ定食」(ふじもと)。対局は18時40分に再開されます。