カテゴリ「第33期竜王戦挑決第1局」の記事 Feed

2020年8月17日 (月)

Dsc_3712(将棋会館1階売店。第3回abemaTVトーナメントのTシャツはいくつか完売)

Dsc_3714(居飛車のエルモ囲い、振り飛車の金無双など対抗形の新しい指し方が増えた)

Dsc_3725_2 (羽生九段の扇子)

Dsc_3724(歴代竜王の扇子。左から谷川九段、佐藤康九段、森内九段。上段に糸谷八段)

Dsc_3719(第13期十段戦の写真があった。十段戦は竜王戦の前身となった棋戦)

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5五に角がいる形から▲4六歩△6五歩▲5六歩△6四角▲6六歩で図の局面。羽生九段は4~6筋の歩を順に突いていきました。現代将棋で増えてきた相居玉での戦いです。丸山九段はここまで1分しか使っていませんでしたが、図の局面で初めて手を止めました。


Dsc_3492(羽生九段、3連歩突きは積極的)

Dsc_3613(12時40分を少し過ぎたころ、羽生九段、丸山九段の順に戻ってきた)

Dsc_3616(手番は羽生九段)

Dsc_3637(再開後の一手は▲3五銀)

Dsc_3643(丸山九段は午前の消費時間が0分。△5五角もすぐに指した)

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▲羽生-△丸山戦は図の局面で昼食休憩に入りました。休憩時間は12時から40分間。消費時間は▲羽生1時間40分、△丸山0分(持ち時間は各5時間)。羽生九段の出前注文は五目炒飯、丸山九段は麻婆豆腐丼。ともに紫金飯店のものです。


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羽生九段は1970年9月27日生まれ、丸山九段も同年同月の5日生まれの同世代。今期七番勝負は10月上旬の開幕ですから第1局には50歳で臨みます。竜王戦七番勝負では過去最年長の出場者になります。

<羽生善治九段>
竜王獲得7期。永世竜王の有資格者。竜王戦七番勝負登場15回。1組在籍は歴代1位の計30期(竜王在位を含む)。1組優勝は3回。タイトル獲得99期のうち、最初の1期と直近の99期が竜王でした。今期は竜王位とタイトル100期を目指す戦いです。

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<丸山忠久九段>
竜王戦七番勝負登場3回。1組在籍は歴代5位の計21期。1組優勝5回は最多記録。前期は1組から初めて降級しましたが1期で復帰を決め、決勝トーナメントも勝ち上がってきました。同1回戦で藤井聡太棋聖を破っています。

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対戦成績は羽生九段38勝、丸山九段19勝。羽生九段が3連勝中です。この3連勝は、2013年、15年、19年に1勝ずつ挙げたもので、かなり間があいています。タイトル戦では2回当たり、第47期王座戦(1999年度)は羽生九段、第28期棋王戦(2002年度)は丸山九段がそれぞれ制しました。全57局の前半は横歩取り、後半は角換わりがよく指されています。

竜王戦で当たるのは6回目で3勝3敗。直近は第26期1組ランキング戦で羽生九段が勝ちました。決勝トーナメントでは第11期と第21期で当たりました。第21期の棋譜中継はいまでも見られます。

【第21期決勝トーナメント ▲丸山九段-△羽生名人(当時)】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/21/080819.html

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戦型は一手損角換わり、丸山九段の得意戦法です。先手の急戦模様に△4二飛は部分的にはある形ですが、図の局面で△4五歩は珍しく、本局以外では2局しか前例がありません。そして2局とも後手番は丸山九段です。今期ランキング戦の小林裕士七段戦でも指しています。


Dsc_3536(初手▲7六歩)

Dsc_3543(2手目△3四歩)

振り駒は羽生九段の振り歩先で、結果は歩が3枚。羽生九段の先手と決まり、定刻の10時に対局が始まりました。

Dsc_3488(羽生九段)

Dsc_3477(丸山九段)

Dsc_3503(振り駒)

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