カテゴリ「第32期竜王戦挑決第1局」の記事 
2019年8月13日 (火)
「木村名人」の肖像画
先手苦戦か
上図は△8八歩▲同飛上で飛車を8八に呼び寄せて△8五歩と打ったところ。(1)▲9六飛は△7五歩に、▲9三香成△同銀▲同飛成には△7四角(変化1図)で竜が捕まってしまいます。
(2)▲8五同桂は△同桂に、(A)▲同飛だと△7六桂が王手飛車取り(変化2図)。
(B)▲9二香成は△同香で、次に▲8五飛と桂を取れるように▲8九飛と引くと、△9八香成▲5九飛に△8八成香(変化3図)と迫る手があり、▲8八同飛は△7六桂の王手飛車取りです。△8八成香では△9七桂成も考えられ、いずれにしても後手に楽しみのある展開と見られています。
棋士室を訪れている村田智弘六段は、先手が痛いのではないかとの見解です。
盛夏
木村九段、端から動く
14時前、木村九段はいよいよ▲9四歩と突き出しました。△9四同歩▲9三歩△同桂▲9四香と進んで下図。棋士室を訪れた村田顕弘六段は、△8五歩▲9六飛△8一角の順を挙げ、後手が簡単に潰れるようには見えないとしています。
昼過ぎの棋士室
昼食休憩明けの対局再開
昼食休憩時の対局室
両対局者の昼食
昼食休憩
12時、昼食休憩に入りました。この局面で木村九段が使った時間は33分。ここまでの消費時間は▲木村1時間7分、△豊島27分。昼食の注文は木村九段が焼きめし(みんみん)、豊島名人が一口ヘレカツ(イレブンのサービスランチ)でした。対局は12時40分から再開されます。