カテゴリ「第32期竜王戦七番勝負第4局」の記事 Feed

2019年11月20日 (水)

常磐ホテル「コンベンションホール 富士」で18時から前夜祭が行われました。

Dsc_0069(両対局者は大きな拍手に迎えられて、ステージに登壇)

Dsc_0073(樋口雄一・甲府市長)

「令和初の最強決定戦竜王戦が甲府が開府500年の記念事業として行われ、多くの方にお越しいただいて盛大な前夜祭が開かれていること心から感謝申し上げます。
タイトル戦で3連敗後4連勝した棋士はこれまで2人です。広瀬竜王がここから巻き返せば3人目です。また、豊島名人が勝たれると史上4人目の竜王・名人が誕生します。どちらが勝っても歴史に名を刻むことになります。
歴史的な大一番を前に、湯村温泉は弘法大師が開湯したといわれ、武田信玄の元湯ともいわれています。常磐ホテルで十分にくつろいでいただき、名湯で力をたくわえて対局に臨んでいただきたいと思います」

Dsc_0079(中條学・読売新聞東京本社甲府支局長)

「広瀬竜王が巻き返すか、豊島名人が一気に決めるか見逃せない対局です。2016年第29期第4局以来3年ぶり3回目となります。竜王対名人の5回目の決戦でわくわくしています。武田信玄が甲府を開いてから500年を記念し、「こうふ将棋ウィーク」として、さまざまなイベントが開催されています」

Dsc_0087(日本将棋連盟会長の佐藤康光九段)

「常磐ホテルには初めてきました。タイトル戦にふさわしい素晴らしい場所だと感じています。両対局者とも、充実著しいです。広瀬竜王は昨日の対局で王将戦の挑戦者となりました。竜王戦は3局とも、素晴らしい接戦を繰り広げていると思います。
個人的なことですが、甲府は12年前に棋聖戦で対局して、防衛して6連覇した思い出の地です。山梨出身の米長邦雄永世棋聖が、私が午前中に指した手を「悪い手だ」と断言されました。ですが、結果は私が勝ちまして「偉大なる悪手」と名づけていただきまして、悪い手なのに褒めていただいたという思い出があります。
将棋は途中から混戦になると、さまざまな状況が生じます。その状況からタイトル戦で争う棋士がすごみを発揮して、プロでも感動するシーンが多く出てきます。将棋の面白さを認識いただいて、身近に楽しんでいただく機会にしてほしいと思います」

(書き起こし・銀杏)

 

17時少し前から、対局検分が行われました。検分では、使用される盤駒、脇息、座布団などを確認。室温・光の具合、封じ手の場所などが確認されました。

Dsc_0007(タイトル保持者の広瀬竜王が駒袋を開けて検分が開始)

Dsc_0011(駒の感触を確かめる広瀬竜王)

Dsc_0016(関係者の説明に耳を傾ける豊島名人)

 

広瀬章人竜王に豊島将之名人が挑む、第32期竜王戦(主催:読売新聞社、特別協賛:野村ホールディングス株式会社)七番勝負。挑戦者の豊島名人が開幕から3連勝。
広瀬竜王が踏みとどまるか、豊島名人が一気の4連勝で奪取か。注目の第4局は11月21、22日(木、金)、山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われます。
立会人は屋敷伸之九段、副立会人・新聞解説は横山泰明七段、記録係は渡辺和史四段が務める。現地大盤解説は戸辺誠七段、聞き手は山田久美女流四段が担当します。
持ち時間は各8時間(2日制)で、第4局の先手番は広瀬竜王です。

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【読売新聞オンライン】
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/

【野村ホールディングス株式会社】
https://www.nomura.co.jp/

中継は棋譜コメント入力が銀杏、ブログを吟が担当します。どうぞよろしくお願いします。