カテゴリ「第31期竜王戦七番勝負第6局」の記事 Feed

2018年12月12日 (水)


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現地を訪れている棋士に封じ手予想を聞きました。

屋敷九段「▲8五飛が自然かと思います。横歩取りになり、1日目から激しい応酬で進み、面白い中盤戦になりそうです。互いにこういった展開もあると考えていたと思います。先手の景気がよさそうですが、まだこれから難しい勝負が続きそうです。

佐々木勇七段「▲8二飛△6二桂▲3五飛が通るかどうかが大事かなと思います。それの対策はあると思います。▲8二飛に△6二金も考えられます。形勢判断がわかりません。流れは広瀬さんがよさそうですが、互いに弱点は同じです。ゆっくりすると△4五桂から△6五桂という反撃を食いそうです。どちらかというと、後手を持ってみたいです」

鈴木九段「激しい将棋になりました。全体的に先手がよくなるかと思いましたが、簡単ではなく、広瀬八段も焦る展開ではないかと思います。
封じ手になった手でいい手を指したいです。▲8五飛は無難ですが、もうひとひねりしたいんです。△3七角はそれなりの成算があって指された感じです。広瀬さんとしては難問を出された封じ手だったのではないでしょうか。先手が悪いとも思えないのですが、わかりません」

飯島七段「学校訪問をして、読みの蓄積があまりないので恐縮です。▲5四飛△同銀▲3四飛は△4一玉▲5四飛△1九角成があるんですね。▲8五飛か▲8二飛のどちらかと思います。実戦的なのは▲8二飛です」

高浜女流2級「封じ手は▲8五飛ではないかと思います。桂取りをかけながら飛車を逃がしていますし、横から攻めるほうが玉に迫りやすいと思います。
私が竜王戦の大盤解説会を担当するのは2回目です。明日は大きく注目される対局の2日目ですので、横歩取りが得意の飯島七段に深く将棋をお聞きして、盛り上げていきたいと思います」

飯島七段と高浜女流2級は午前中から学校訪問を行っていました。関係者から写真が届きましたので、ご紹介します。

Img_2145(鹿児島情報高校での様子)

「鹿児島情報高校のみなさん熱心でしたね。ネット対局が中心とのことでしたが、指導対局をしたのですが、しっかりとした将棋を指していました」と飯島七段は感想を話した。

Img_2151(鹿児島情報高校での指導対局)

Img_2155(鹿児島ラ・サール高校での様子)

「ラ・サール高校では、指導対局はなく、講義と詰将棋の出題だったのですが、ピンとした空気で真剣な表情だったのが、印象的です」(飯島七段)

薩摩伝承館は白水館の約3000点のコレクションの中から薩摩焼や絵画が展示されています。幕末から明治にかけての歴史と文化を感じさせてくれます。

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Dsc_0356(明日、大盤解説会が行われる薩摩伝承館。昨日は前夜祭が開催された)

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Dsc_0361(金襴手薩摩焼の美しさを伝える空間)