カテゴリ「第29期竜王戦七番勝負第2局」の記事 Feed

2016年10月28日 (金)

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15時50分ごろ、丸山九段は1時間59分の長考で△2六歩と打ちました(上図)。竜王戦七番勝負では第8期第1局▲佐藤康光前竜王-△羽生善治竜王(肩書はともに当時)戦の25手目▲3五歩に2時間36分の長考などの記録があります。
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実戦は△2六歩から▲同飛△2五歩▲2九飛△8六歩▲同歩△8七歩(下図)と進みました。丸山九段は先手の飛車の利きを止めてから反撃。局面は攻め合いになりました。

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図の67手目▲5二との局面で丸山九段は1時間40分以上考え、残り時間は1時間を切りました。有力なのは△2六歩▲同飛△2五歩▲2九飛に(1)△2二玉。しかし、▲4九飛△2四馬▲4四歩△同歩▲3五銀(参考図)でどうか。参考図で△3五同歩は▲4四飛が馬金両取りです。
そこで、▲5二と△2六歩▲同飛△2五歩▲2九飛に△8六歩▲同歩△8七歩の攻め合いも調べられています。後手の手が広い局面といえます。



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20161028_maruyama7(熟考する丸山九段)

15時になり、2日目の午後のおやつが出されました。渡辺竜王はモンブランとカフェラテ。丸山九段はガトーオペラ、アイスティー、カロリーメイトのドリンク3本(コーヒー味)。

20161028_oyatu3 (渡辺竜王のおやつ)

20161028_oyatu4 (丸山九段のおやつ ※カロリーメイトのドリンクは、対局室で準備されたものが出されました)

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図は67手目▲5二とまで。後手が十分と見られています。△2六歩▲同飛△2五歩と「連打の歩」で飛車の利きを止めるか、単に△2五歩で節約して利きを止めるか。丸山九段が長考しています。
大盤解説会で中村太六段は「苦しんでいるのでなく、楽しみの多い長考」と話します。

20161028_hikaeshitu4 (控室では森内九段と鈴木八段が検討)

20161028_ooban4 (大盤では中村太六段、山口恵女流二段が解説)

20161028_ooban3 (中村太六段)

20161028_ooban2 (中村太六段と山口恵女流二段がモニターで対局者の表情をうかがう)

20161028_maruyama4 (13時29分に入室した丸山九段は棋譜を借りる)

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20161028_watanabe3 (渡辺竜王は13時36分ごろ入室。渡辺竜王の対局室入りが対局再開から5分以上遅くなったのはやや珍しい)