カテゴリ「第28期竜王戦七番勝負第1局」の記事 Feed

2015年10月15日 (木)

1日目の夕食は関係者による会食でした。出されたメニューを紹介します。

20151015_yoru1 (献立表)

20151015_yoru3_2(お造り。富山名物の白エビも)

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(黒部名水ポークしゃぶしゃぶ。黒部名水ポークは黒部川の水で育てた豚肉。柔らかく美味)

20151015_yoru5 (氷見うどん。富山県氷見市の郷土料理として知られる。氷見市では竜王戦七番勝負の対局が行われたこともある)

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20151015_fuujite6 (渡辺棋王が「撮影もありますので、こちらに動きませんか」と盤側に着いたままだった立会人の大内九段に声をかける)

20151015_fuujite7 (渡辺棋王が大内九段に封じ手の封筒を手渡す)

20151015_fuujite8 (駒を片付け、一礼して1日目終了)

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(渡辺棋王はすぐに退室。糸谷竜王は間を置いてから席を立つ。そして、うわごとのように「そうか…そうか…」とつぶやきながら退室した)

20151015_fuujite1 (渡辺棋王の封じ手を待つ)

20151015_fuujite2 (やがて前傾姿勢になって考え込む)

20151015_fuujite3 (渡辺棋王が対局室へ戻ってくる)

20151015_fuujite4_2 (署名する糸谷竜王)

20151015_fuujite5 (封筒には上下2カ所に署名する。署名した糸谷竜王は、うっかり封じ手の封筒を大内九段に渡そうとしていた。1年ぶりの封じ手だったので勘違いしたようだ。本局の場合は封じ手をした渡辺棋王が大内九段に渡すのが正しい)

20151015g図は45手目▲4七銀の局面。時刻は17時35分を過ぎ、控室では図の局面で封じ手になるのではとみられていました。封じ手の駆け引きが出てくる時間帯です。しかし、糸谷竜王はすぐに△3四飛と引きました。
そして、渡辺棋王は数分考えただけで▲5六角。決断の一手で、攻勢を取って局面を動かしています。ただし、「▲5六角と打つなら、封じ手にするのが渡辺好みでは」という意見もありました。
1日目の指し手の中でもポイントになる一手です。

20151015f図は41手目▲2九飛の局面。戦機をうかがう指し手が続いています。事前に飛車のあたりを避けましたが、「ここで△2七歩があるのではないか」と藤井九段。▲同飛なら△4九角▲2八飛△2六歩が利きます。△2四歩よりも積極的な意味があります。
実戦は△2四歩。「△2七歩とは違う考え方の将棋になりましたね」