カテゴリ「第28期竜王戦七番勝負第1局」の記事 Feed

2015年10月16日 (金)

20151016_hiru3 (81手目▲2一飛の局面で昼食休憩入り)

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20151016_hiru4 (スタッフは休憩中にお茶や水、お菓子を入れ替える。お菓子は朝とは違うものがいくつかあった。宇奈月へ来たら、おみやげに買いたいもの)

20151016_hiru5 (対局室の隣の部屋。昨日、渡辺棋王は奥の和室で封じ手を記入した)

2日目の対局者の昼食は糸谷竜王がビーフカレー、渡辺棋王は黒部名水ポークの豚重でした。
ビーフカレーは昨日渡辺棋王が頼んだカレーライスとは別物です。また、黒部名水ポークは黒部川の水で育てた豚肉で、柔らかく美味です。

20151016_hiru1(糸谷竜王の昼食)

20151016_hiru2 (渡辺棋王の昼食)

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図の81手目▲2一飛で糸谷竜王が18分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲渡辺5時間34分、△糸谷5時間14分。対局は13時30分再開です。

20151016d81手目▲2一飛まで進みました。控室で調べている阿久津八段は「糸谷さんの方を持って自信がありません」とのこと。先手が十分な進行のようです。
▲2一飛は銀香両取りの厳しい一着。特に▲1一飛成としてから▲6一竜が先手の狙い筋。以下△同銀に▲8六香(参考図)となると、6筋が壁で後手玉が詰んでいます。8筋の歩のない美濃囲いは「坊主美濃」と呼ばれますが、上部が薄いです。参考図はその薄みを端的に突いています。



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大盤解説会を担当する阿久津八段と井道女流初段が次の一手の景品用に色紙を書いています。20151016_ido1 (井道女流初段)

20151016_ido2(達筆)

20151016_akutu1 (阿久津八段)

20151016_akutu2 (鋭さのある「鋭気」)

20151016_ooban2 (藤井九段がゲスト出演。井道女流初段と解説する)

20151016_ooban3(読売新聞の子ども新聞など)

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20151016c「△3五歩は一番激しくなる手です。形勢は難しいですね。前夜祭で糸谷さんは前評判は自分が不利として臨むようなことを話していました。謙虚な感じですが、私は実績を抜きにして考えたら、どうみても激戦で互角だと思っています。それで前夜祭では対決をあおるようなことを話しました」と藤井九段。
△3五歩以下▲3三歩成△3六歩▲3二と△3七歩成と一直線に進みました。大決戦です。

20151015_unaduki42 (やまびこ展望台へ)

20151015_unaduki43 (展望台から新山彦橋を見下ろすことができる)

20151015_unaduki45 (やまびこ遊歩道からは右の山彦橋を渡る)

20151015_unaduki21 (新山彦橋。山彦橋からトロッコ電車の走るところが見られる人気スポット)

20151015_unaduki23 (新旧の山彦橋。旧山彦橋はかつてトロッコ電車が走っていた。路線が付け替えられ、旧山彦橋の路線をやまびこ遊歩道として整備した)

20151015_unaduki22(山彦橋からさらに進むと、トンネルに入る)

20151015_unaduki40 (黒部峡谷鉄道の宇奈月駅。トロッコ電車が特徴だ。
黒部峡谷鉄道は大正12年、黒部川水系の発電所建設の資材運搬用鉄道として日本電力株式会社が敷設工事を開始。
戦後に関西電力へ引き継がれ、1953年に地方鉄道業法の許可を得て営業運転が始まった。1971年に黒部峡谷鉄道が設立された)

20151015_unaduki44(トロッコ電車と記念撮影できる)

20151015_unaduki20 (宇奈月国際会館セレネ。17日のイベントが行われる会場だ。渡辺棋王は昨年3月にここで第39期棋王戦五番勝負第3局の対三浦弘行九段戦を対局して勝利。棋王初防衛を果たした)

20151015_unaduki41 (黒部峡谷鉄道は見どころが多い)

現地では10時から大盤解説会が行われています。最初に大内九段が封じ手を見せ、そのあとに阿久津八段と井道女流初段の解説に移りました。「封じ手は▲9六歩でした。▲6六銀もありましたが、守り駒が離れて渡辺好みではなさそうです。じっくり指しても金銀を動かした数が多く、手得で指せるとみているのでしょう」と阿久津八段。

20151016_ooban1 (午前中だが、すでに60人以上の方が観戦していた)